催眠職質 花咲里あさみ


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 何が怪しく見えたのか。何が問題に見えたのか。俺としては普通にコンビニへ出かけて帰るだけのつもりだったが、よほど挙動不審にでも映ったのだろうか。はたまたは事件でもあり、容疑者とよく似た容姿だったとか、そういった事情でもあったものか。
 ともかく、俺は警察に声をかけられた。
「すみません。これからどちらへ行かれますか?」
 紅色のスーツとタイトスカートを制服とした女性警察の胸元には、名札が刺繍されている。俺はその名前を見て、彼女の名が花咲里あさみであることがわかった。
「ええっと、家に帰るところですが」
「警察です。失礼ですが、そのカバンの中身を見せて下さい」
 俺にはやましいことは何もない。
 コンビニではレジ袋を受け取らないことにしているから、カバンの中身といっても金を入れた財布と購入した夜食用のカップラーメンの数々だけである。見せたところで困るものは何一つないのだが、まるで犯罪者扱いをされているようなのは気分が悪い。
 だからというわけではないが、
「わかったわかった。職務質問には応じるけど、ウチがすぐそこなんだ。どうせなら、俺の家までじっくり調べてみないか」
 と、非常識なことを口にする。
 礼状もないのに家宅捜索などするわけがないし、ましてや俺は街中でたまたま怪しく見られてた運のない男にすぎない。男と女ということもあり、さすがに怪訝な顔を浮かべるのが常識的な反応だろう。
「ご協力感謝します。それでは早速案内して下さい」
 しかしながら、あさみは欠片の疑いも抱いていない。
 本当に運が悪いのはこの子かもしれないな。

 ――催眠能力。

 そんなものを身に付けた男に声をかけたばっかりに、これからあさみは俺の性処理に付き合う羽目になるんだから――。
「でも大変だよね。男の職質って、チンコ握ったりするんでしょう?」
「That‘No problem」
「ふーん。で、俺がなんか怪しい?」
「逃亡中のウィルウェアの犯罪者が、ちょうどあなたと同じくらいの年齢です。人海戦術ということで、少しでも気になった人には必ず声をかけるように通達が出ているんです」
「あー。そういう理由ね」
 てっきり、この俺のどこがそんなに挙動不審で怪しいのかと、正直なところ心外だったが、そういう理由であれば誰にでも声をかけるのだろう。
 家に到着した俺は、玄関を開けてあさみを迎える。
「ではお邪魔致します」
 何の疑いもなく靴を脱ぎ、俺の家へと上がっていく。寝室まで連れていっても疑問の声は一切上げず、俺が服を脱ぎ始めても何も言わない。全裸になると頬を朱色に染めるのだが、あさみはただ己の『職務』を全うするだけである。
「確かチンコを握ってシコシコするんだったよね」
 俺は勃起した肉棒を反り立てて、仁王立ちであさみに切っ先を向けてやる。あさみは赤らんだ顔を背けるも、チラチラと気にかけるようにして、何度も俺のチンコを見ながら、やがて俺の目の前に跪いた。
「始めますから、動かないで下さいね」
 あさみの五指が巻きついて、俺の肉棒を上下にしごき始める。
「おおっ……」
 俺は早速、快楽に浸った。
 絹のように柔らかい手の平が、肉竿を包んで動いている。見ればそこには、俺の様子を伺うための上目遣いが向いており、恥ずかしそうの表情を揺らしながらも、とても真面目に『仕事』をこなしている。
「どうかな? 何か怪しいところがある?」
「まだ、わかりません」
「そっかー。手だけじゃわからないようなら、他にも色んなことが必要だよねぇ?」
「……そうですね。口を使って調べますが、よろしいですか?」
「もちろん大歓迎」
「では失礼します。はむぅぅ……」
 大きく開いたあさみの口が、俺の肉棒を先から飲み込む。リング状に丸く広がる唇が、きつく締め上げてくることで、根元から約半分は手の平に包まれて、もう半分は生温かい口腔粘膜に覆われていた。
 頭が前後に動き始めて、後退していく唇はカリ首を通過。亀頭の口にキスをしているような状態になってから、また唇は前進して、約半分を飲み込んでは再び後退。
「んっ、ぶっ――じゅぅぅぅぅ――ちゅるぅぅぅ――――」
 唾液のぬかるみを纏った舌は、竿の裏側に圧着している。左右に小刻みに動くことで刺激を加え、時おり鈴口をペロリペロリと舐め上げる。その舌先が亀頭まわりをぐるりと、何周もかけてまわっては、また同様の前後運動が繰り返された。
「はぁー……いいわぁー……」
 俺の肉棒を口に含んだフェラ顔が、上目遣いで俺の様子を伺っている。見え隠れする竿は唾液でヌラヌラと輝いて、根元を握る右手はマッサージのように指圧を行う。
「んじゅるぅぅぅ――ぢゅぢゅぅぅ――じゅぶぅぅ――んじゅぅ――ずりゅぅぅ――――」
 口周りの筋肉に力が入ってか、唇のリングが幅を縮めるようにして、肉棒をきつく締め上げながら前後する。天国にでもいるような心地に満たされた俺は、うっとりと浸るようなご機嫌なため息を深く吐き、あさみに尋ねてみる。
「何かわかった?」
「いえ、せっかくご協力頂いているのですが……」
 それもそうだ。
 そもそも、不審な所持品でも持っていないかを確かめるはずの職質で、何故かフェラチオに励むのだから、結果なんて出てこない。
「うーん。そうだな。簡単に射精するような悪いチンコじゃないかを確かめるのが、この職務質問の意味だろう?」
「その通りです。今のところ怪しいところはありません」
「そうかな。ちゃんとセックスをして確かめないとマズくない?」
「あ、ああ! それもそうです!」
 それはまるで、今まで忘れていたことを急に思い出した顔である。
「だったら、ベッドに横になってね」
「OK」
 もっとも、この催眠にしても性への恥じらいを除くわけではない。これから俺に犯されることになるあさみの顔は、「ああ、これからするんだ……」とでもいうような、覚悟をしているのか諦めているのか、どこか複雑な表情を浮かべている。
 タイトスカートの中に手を入れて、ストッキングとショーツを順番に抜き取っていく。脱がされる瞬間のあさみといったら、頬を朱色に染めながら、目まで強く瞑って何かを堪える表情を浮かべていて最高だった。
 さらに手にした下着を高々と、勝ち取った戦利品を誇示するように笑ってやると、さしものあさみも声を荒げる。
「は、早く済ませて下さい!」
「はいはい。じっとしててね?」
 全裸にしようかとも迷ったが、結局は着衣セックスに心を決めたこの俺は、あさみの股を開いては腰を押し付け、上着とワイシャツのボタンを外す。前を左右にはだければ、白いスポーツブラジャーが顔を出し、俺はそれもずり上げて、生乳房を揉み始めた。
「…………」
 あさみは何も言わない。
 ただ、まるでこの状況が恥ずかしくて耐え切れないとでも言うように、顔を横向きに背けたまま俺の顔を見ようとしない。しだいに広がる赤面は耳まで達し、全身を緊張に強張らせて震える姿は、羞恥に震える乙女そのものだ。
 これはいい。
 こんな女が喰えるだなんて……。
 しばし秘所を愛撫して、十分に濡れたところでペニスを突き立てる。押し当てた亀頭の先端で雌穴の貫通に狙いを定めると、あさみの脚はより力んで強張った。
 そして、突き刺す。
「――――んん!」
 あさみは低く呻いた。
「頂いたよ。警察のマンコ」
 俺は勝ち誇った。
 尻を持ち上げるようにしながら、俺は埋め込んだ肉棒を抜き差しする。肉厚の巨尻は指を深く飲み込んで、狭い膣壁は竿全体を押し潰す。腰を振り込むにつれて水音が鳴り響き、脂汗を浮かべたあさみは髪を左右に振り乱した。
「あぁ――んぅぅ――んぁぁ――――」
 ベッドシーツに散らかる髪が官能的だ。
「精液はどこに欲しい?」
「えっ!? どこって、普通にティッシュに出して下さい」
「いいや、それだと職質の意味がないじゃん? 体のどこかで受け止めないと」
「……そうでした。ではお腹に」
 なかなか無難な場所を言うものだ。
 腰振りのペースを早めた俺は、やがて絶頂に達していき、ペニスを引き抜いては望み通りの場所に撒き散らす。あさみはそのままぐったりと、息でも切らしたように肩を上下に動かしながら、手足はだらんと脱力した。
「職質を受けた証拠として、写真を撮っておくからな」
「え? え、ああ。そうですね。そういう規則です」
「じゃあ遠慮なく」

 パシャ! パシャ!

 デジタルカメラのフラッシュが、あさみを照らして画像を残す。何枚もの事後写真を手にした俺は、あさみに述べた。
「ふー……。こうして射精しちゃう危険なチンコだ。特に処分は必要ないが、また俺を街中で見かけることがあったら、念のためにまた職質をしないとな」
「……そうですね。そうさせて頂きます」
「せっかく住所を知ったんだ。暇な時に調べに来るのもいいだろう。っていうか、警察官のアンタが一身に俺の欲望を受け止めないと、善良な一般女性に飛び火して危険だからな」
「そうするつもりです。あなたは私が相手をしないと――」
「そうそう。じゃあ、休んだらすぐに出てけよ?」
 さて、俺はカップラーメンでも喰うか。
 あさみとは数日後にまたチャンスが巡ってくるが、それはまた別の話。




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