宝探しのあとで(弟子×師匠)


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 *二十巻「宝探しの話」より



 荒野の一本道を、一台の車が走っていました。
 温かい晴れやかな空の下に広がるのは、人の大きさほどの岩が転がるだけの不毛な大地でしたが、進めば進むほど緑の気配が芽吹いています。遠くには森まで見えてきました。寒い寒い地域を抜け、だんだんと植物の育つ場所まで来ている証拠です。
「いやー。しかしまだまだ右腕が痛む」
 運転席でハンドルを握るハンサムな男が、わざとらしく言いました。
「根に持っているのですか」
 助手席には妙齢の女性がいます。
「まさか。別に気にしちゃいませんけど、なんせ右腕ですからね。右腕!」
 男はやけに右腕であることを強調します。
「右腕だと何が困るのです?」
「だって右ですよ? 右」
「あなたは左利きではありませんか」
「それはそうなんですけどねぇ」
 長袖の服の上からではわかりませんが、男の右肘の先のあたりは横一文字にすっぱりと断ち切られています。袖を捲くれば、巻いてある包帯がすっかり赤く染まっているのがわかるはずです。
 そして、それをやったのは彼女なのです。
 かくかくしかじか、訳あって女性は、男の右腕に切り傷をつけたのですが、悪びれたり申し訳なさそうな顔をするでもなく、とても涼しい表情で窓から風を浴びています。
「そもそも、あなたは私に何を求めているんです?」
「いえね。せっかくの二人旅ですから、何とか誘ってみようと思ったんですが、殺されそうなんでやめておきましょう」
「なるほど、そういう話ですか」
「はい。そういう話でした」
 少しのあいだ沈黙しました。
 要するに性交渉を仕掛けようとしたわけですから、二人の仲は微妙に気まずくなります。このところ一人で抜くことをしていなかったので、溜まってしまって、ついつい女性にそういう話を求めてしまいましたが、こんな空気になってしまったので男は内心後悔します。
「ところで、あの国に行く前に私が言ったことを覚えていますか?」
 しかし、女性が沈黙を破ります。
「ええ。確か『あなたが運転手意外にも使えるということを、そろそろ証明してみなさい』でしたよね」
 男は女性の喋り方を真似ました。
「もし駄目だったら、帰り道は私が一人で運転をすることになるとも言いました」
「そうでしたね。置いていかれなくて良かったですよ」
「使える以上は労いも必要でしょうか」
 女性は窓の向こうの景色を見ながら、男と目を合わせることをしないまま淡々と言いました。
「つまり?」
「つまりどういうことかは、あなたの出方しだいになりますが、一緒にはやっていけない男性はどこかに置いていくことになるでしょう」
「ところで、この辺で休憩しても構いませんかね?」
「ええ、どうぞ」
 車を止めた男は、少しばかり女性の顔色を伺いました。
「……」
 女性は静かに目を瞑り、ただ何かが来るのを待ってばかりいる様子です。
「何もないのですか?」
 静かな時間が長いので、再び女性が沈黙を破ります。
「何もありますよ。色々と」
 男は女性の正面に移動して、女性の体を触り始めます。
 車内の限られたスペースで身動きを取っているので、微妙に狭くて動きにくいのが難点ですが、男はドキドキワクワクとまさぐって、太ももを撫で回し、シャツ越しの胸を揉みしだいていきました。
 とても触り方が上手です。
 女性の息がフーフーと荒くなり、いつものクールな女性らしからぬ頬の赤さで、だんだんと瞳もとろけていきます。熱っぽい視線を浮かべて、柄にもなく発情した乙女そのものです。
「あ……!」
 手首を掴んで股間の元へ導くと、女性は少し驚いた表情になりました。
 しかし、静かに目を細めて、ズボン越しの膨らみを撫でたり揉んだり、肉棒の硬さをよく確かめました。
「初めてですか? 師匠」
「……あなたには教えません」
 ぷいっと、女性は顔を背けました。
「おや、師匠が可愛い」
「車を降りたいですか?」
「冗談です。死ぬほど光栄で幸せに思っています。師匠に感謝しています」
「……まあ、いいでしょう」
 男はそんな女性に顔を近づけ、すると女性も目を瞑ります。
 唇が重なりました。
 長いキスが続いているその下では、男の両手がボタンを外し、女性のシャツをだんだんと開いています。黒いブラジャーが見えるまでそう時間はかかりません。やがて全てのボタンが外れると、男は女性のベルトも外し、チャックも下げ、上も下も半裸にしました。
「黒って師匠らしいですよね」
「そ、そうですか?」
「とっても興奮しちゃいます」
 男はブラジャーの上から、丁寧に丁寧に乳房を撫でます。指の腹でそーっと、優しく可愛がるような愛撫です。
「んぁぁ……」
 それが気持ちよくてか、女性の口から甘い声が漏れていました。
「外しますね」
 男の腕が、女性の背中へまわります。ブラジャーのホックを外すためです。ぱちりと緩んだ黒い下着が持ち上がると、真っ白な肌の美乳があらわとなり、男はますます興奮して、女性はますます赤らみました。
 男がじーっと見つめていると、女性は言います。
「……あまり、見ないで下さい」
「おっ、師匠の口からそんな言葉が」
「車を降りたいですか?」
「冗談です。死ぬほど光栄で幸せに思っています。師匠に感謝しています」
 そう言って男は生乳を揉み始めました。
 ほどよい肌の柔らかさに指を沈めて、揉み心地を堪能する男は、やがて女性の乳首が突起していることに気づいて摘みます。
「あぁ……」
 小さな喘ぎ声を聞き、嬉しそうにまた刺激します。
「あっ、ふぁ……んぁぁ…………」
「下の具合はどうですか?」
 左手を秘所に伸ばして、まずは下着越しに刺激します。高まっている女性の体は、すぐに愛液を出して、黒いショーツを湿らせます。そのねっとりとした感触が、男の指にじわじわと染み付きました。
「んぅぅ……!」
「出来上がってますね。師匠、挿れちゃいますよ?」
 男は自分のベルトを外して、ズボンの中から肉棒を出しました。
「……どうぞ」
「では遠慮なく」
 本当に先端を押し当てると、男はすぐに腰を沈めます。亀頭が、カリ首が、肉竿が少しずつ埋まっていき、根元までぴったりと収まりました。
「んっ、つぅ……!」
 女性は少しばかり痛そうな顔をしました。
「おや、やっぱり初めてで」
 男にとって処女を貰うのは嬉しいことです。男はとても喜んだ顔を浮かべて、満足そうに腰を振り始めます。
「きょっ、興味が……少しはありましたので……」
「俺も師匠の初めてが貰えて光栄ですよ」
 よく鍛えられている体ですから、女性の膣内はとても締まりがいいものです。処女というだけでも、穴の幅が小さくて、肉棒を圧迫してくるというのに、女性自身の股が力んで、余計に締め付けているのです。
 こんなに気持ちよくてはたまりません。
 最初は一秒でも長く快感を味わおうとしていましたが、時間が経つにつれて射精欲求は堪えきれないものとなります。もうイキそうです。すぐ根元まで精がこみ上げ、神経がピクピクと脈打って、それが膣壁にも伝わるので、女性も異変に気づいていました。
「……射精というものを、するのでしょうか」
 と、女性は尋ねます。
「はい。ちゃんと外に出しますからね」
「そうですね」
 旅の最中に妊娠は困ります。当然、中に出すつもりはありません。
「じゃあ、かけますね」
 引き抜いた男は、女性の胸に目掛けて射精しました。
 ポンプから噴き出るように飛び散る精液は、ねっとりとした白濁の塊となって、女性の乳房に次々と付着していきます。
「んっ……!」
 女性は驚いた顔をして、それから自分の胸元を確かめます。思わず指で掬い取り、知識的には知っていても、実物を見るのは初めな精液です。女性はまじまじと眺めました。
「ふぅ、とても気持ちよかったです。師匠」
「ところで、次からはどこに出すか言ってからにして下さい。服が汚れては困ります。それに……」
「それに?」
「もし服を台無しにしたら、そのときは私一人で運転をすることになるでしょう」
「師匠とできてとても光栄に思っています。ささ、拭いてあげましょう。じっとしていて下さいね」
「まったく、仕方がありませんね」
 女性は少しだけ微笑んで、半脱ぎだった衣服を元に戻していきました。




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