時槻風乃と赦された陵辱


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 ――許せないなら……いつか私を殺しにくればいいわ。

 時槻風乃は言っていた。
 ――私はいつでも、夜にいるわ。
 妹の美月、そして祖母から起きた事件をきっかけに、森野洸平は気づいていた。風乃には妙な優しさがある。彼女は人の醜い所を否定しない。受け入れる。手を差し伸べる。だが、風乃にそんなつもりはなくても、彼女の言葉は人の醜い所を掘り起こす。そういう不思議な魔力を持っているのだ。
 洸平は自覚していた。
 自分も既に掘り起こされている。豪奢な黒いゴシックロリータを纏う彼女の美貌に、くびれた腰つきは艶かしい白い肌、しなやかなロングヘアーにとっくに魅せられているのだ。下半身に滾る邪な欲望がその証拠だ。
 おそらく、それはまだ取り返しのつかない事件が起きる前からだ。妹の事で、風乃と繰り返し会っていた時から、洸平はだんだんと妹のことを抜きにして、風乃という少女に興味を覚え始めていた。
 初めは理性をもって堪えていた。さすがにあの美貌を思い浮かべての自慰はしてしまっていたが、彼女への陵辱など頭の中だけで完結させ、本当にはしないでいた。それが当たり前で、当然だった。
 だが、日に日に膨れ上がる欲望は自分一人では納めきれない。普通なら、ティッシュに出すものを出してすっきりすれば、大抵は収まるはずの欲望だ。それが風乃に欲情を覚えて以来、それだけでは収まりがつかずに邪な感情だけが巨大な風船のように大きく育ち、一度や二度の発射では股間が中々静まらない日々が続いた。
 もう駄目だ。抑えきれない。
 洸平はとうとう夜中に外出し、風乃を求めて夜の闇へと飛び出した。

「見つけたよ」

 夜道を歩むゴシックロリータの背後へ忍び寄り、洸平は後ろからいきなり抱きつき、耳元へ囁いた。明らかに不審者か変質者の取る行動だが、風乃が大声を出したり暴れて抵抗ことはないだろうと、不思議とそう踏んでの行動だった。
「私をそんな風に捕まえて、一体どうするつもりかしら」
「こうするんだよ」
 洸平は両胸を鷲掴みにして、黒衣装の乳房を揉み始める。指に強弱をつけるようにして、丹念に躍らせ堪能する。うなじから漂う肌の香りを鼻腔で吸い上げ、耳をべろりと舐め上げ尻に一物を押し付ける。
 風乃は抵抗しなかった。ただ人形のように立ち尽くし、されるがままとなって胸を揉まれ続けている。
「こっちだ」
 洸平は風乃の手を引っ張り、公園の草むらへ連れて行く。木陰が周囲の視界を遮り、ここなら人目は気にしなくて良さそうだ。
「今のあなたは狼ね」
 本当に自分の危機をわかっているのか疑わしいほど、風乃の言葉はそっけない。
「悪いけど、抑えきれないんだ。君に大声を出したり、抵抗する意志がないのだったら、僕は本当にこれから君を犯す。君としたい――したいんだ!」
 洸平は風乃を押し倒し、胸元を乱暴に剥ぎ取り黒いブラジャーをずらし上げる。生の白乳を揉みしだき、これでもかというほど指を躍らせ、息を荒くしながら堪能する。乳首へ吸い付き先端を舐め転がし、摘み上げて引っ張ったり、指を押し込んだ。
 風乃は本当に抵抗しない。諦めたような顔をして、悟ったように受け入れている。
 スカートを捲り上げ、ドロワーズとショーツを抜き取り、太ももを持ち上げる。浮かせた腰から開脚させ、秘所と肛門を覗き込む。
「こ、こんなの……」
 全ての恥部が見える姿勢に、さしもの風乃も赤らんだ。
「恥ずかしいかい?」
「…………そうね」
「みんな見てあげるよ。ほら、まずはこっちから」
 尻を手の平に包んで割れ目を指で押し開き、ぱっくり開いた肛門を視姦した。皺が左右に伸びたその部分に視線を注ぎ、息をふーっと吹きかける。
「んん…………」
 恥らうような声が上がった。
「こっちも見てあげよう」
 指でアソコを押し開き、サーモンピンクの中身を見る。
「そ、そんなとこまで……強引だわ…………あなた…………」
「だろうね」
「最後まで……するのかしら」
「拒みたい?」
「さあ、どうでもいいわ。どうなっても構わないと思う自分がいる」
「投げやりだね。それでも恥ずかしがってくれるなんて、君って食べがいがあるよ」
 洸平は指で秘所を撫で始めた。胸や肛門を眺めて視姦しながら、縦筋にそって指を上下に動かし続け、刺激する。愛液でじめじめするまで、指でぬめっとした液を絡め取れるようになるまで刺激を加え、出来上がったアソコへ向けて肉棒を取り出した。
「来るのね? 乙女を襲ういけない狼」
「そうだよ。君のここ、貰うことにする」
 風乃の細い腰を両手で掴み、亀頭を入り口に当てたまま腰を押し出し、そして一気に肉槍でその奥までを貫いた。
「んんっ」
 風乃は痛みに顔を歪める。処女だからだ。
 洸平は構わず腰を振り、一心不乱になって腰を振る。
 驚くほど気持ちが良かった。熱い蜜壺に包まれ、ギュウギュウと締め付けられる快感が堪らない。堪らない気持ち良さにとり憑かれ、もう洸平の腰は止まらなかった。
 風乃のよがるような手つき、髪を振り乱す首の挙動。
 全てが洸平を興奮させる。
 息を荒くして最奥を執拗に貫き、弓なりに引いた腰から容赦ない肉槍を放っていく。膣壁と肉棒の擦れ合う快感に飲み込まれ――ドクン! と、限界に達した洸平は射精して、出すべきものを放出し終わり、ようやく我に返ったような冷静な表情に立ち戻った。
「……良かったよ。とっても」
「そう」
「君が欲しくて仕方なかった。また襲いに来ると思う」
「次は避妊をしてくれると助かるわ」
 風乃は驚くほどそっけなかった。確かに洸平は無理矢理押し倒し、行ったのはレイプと言われても否定できない乱暴さがそこにはあったが、とてもその被害者のする顔ではなかった。こんなことをした洸平がこう思うのもおかしすぎる話だが、こういう目に合って平気な顔をしている風乃は、果たして人間性が欠如していないと言えるだろうか。
 確か、言っていた。
 自分が生きている実感がないと。
 風乃の心は死に近い。
 こうしたことに遭っても、死神のような精神性の彼女はなんら揺るがないのだろう。
 だからこそ、やれると思った。
 今度はきちんとゴムを買おう。そして、風乃にも気持ち良くなってもらおう。
 洸平は既にそんなことを考えながら、夜の闇に消えていった。




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