信乃歩ちゃんが電車に乗ったら


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  それは家族ぐるみて都会へ出かけた時だった。
 ――ひっ!
 満員電車の中、真木信乃歩はスカートの上からお尻を狙われた。
 たまたま一人で行動した帰り、身動きできないほどの混み合いの中での痴漢に遭った。逃げ出すだけのスペースはなく、後ろを振り向いたり、手首を掴み上げて犯人を吊るし上げる勇気も信乃歩にはない。

 さわさわ、

 まるで優しくいたわるような撫で方に、むしろ寒気が走って身が固まる。見知らぬ誰かに触れられている怖さと、元々の気の小ささから信乃歩は声も出せない。
 ――間違いだよね? たまたま、当たってきただけだよね?
 いつだったか。痴漢で冤罪が起きたニュースを聞いたことがある。手首を掴み上げたり、振り向いて顔を確認する時、別の相手と間違えたという話だったか。そうでなくとも、これだけ混んでいればたまたま手が当たってしまうこともあるはずだ。
 きっと間違いにすぎない。そう思おうとするが。
 最初は恐る恐るといった動きだった男の手が、しだいに活発になっていき、撫でまわす手つきが大胆になり――

 モミモミ、

 男の手は信乃歩のお尻をじっくりと揉み込んだ。
 ――う、嘘! やっぱり痴漢だ!
 ここまで来て間違いはありえない。
 手は柔らかい尻肉を丹念に捏ね、その肌触りを堪能する。まだ中学生の信乃歩とはいえ、身体の発達は始まっている。お尻の膨らみと柔らかさは十分にあり、それはじっくりと男に味わい尽くされていた。
 ――どうしよう。どうすれば……。
 初めは間違いの可能性を考えていたから、痴漢を糾弾するわけにはいかないと思った。しかし、もはや自分が立派な犯罪被害に遭っていることは確実になった。
 だが、男を告発することはイコール自分は痴漢に遭いましたと宣言する事でもある。「この人痴漢です」と吊るし上げれば、みんなが「ああ、この子はお尻を触られたんだな」と信乃歩をいやらしい目で見るかもしれない。そんな悪い考えがよぎって、どうしても告発には踏み出せなかった。
 そもそも、それ以上に痴漢に対する恐怖でやはり勇気自体が信乃歩にはない。もし他人の手を間違えて掴み上げたら、正しく告発して犯人に逆恨みでもされたら。とにかく否定的な考えばかりが起こってしまう。
 結局、信乃歩は何も出来ずに我慢に徹していた。
 その抵抗のなさから、いけると判断されたのだろう。
 ――い、いや!
 スカートを捲り上げられ、今度はパンツの上からお尻を撫でられることになった。いやらしい手つきが這いまわり、お尻の形をじっくりと確かめられる。割れ目のラインをそっと指で撫でられて、背筋にまで怖気がほとばしった。
 ――こ、こんなの! 早く終わって!
 どこかで何とかしなければと思いはするが、どうする勇気もない信乃歩に策は立たない。結局何をするでもなく、ただ事が過ぎ去るのを待つばかりだった。
 そんな信乃歩に痴漢もしだいにつけあがる。

 ズルッ、

 パンツを脚の付け根まで下ろされた。不特定多数の一般人がいる中でお尻が剥き出しになったのだ。
 それだけでも心もとなく、込み上げる羞恥心に耐えなくてはいけない。例え満員状態で見られる心配などなくとも、もし見られたら? という潜在的な恐怖は拭い切れない。年頃の乙女にとって、パンツ一枚がないというのはそれだけの一大事だった。
 信じられない気持ちで、動揺する信乃歩にさらに追い討ちがかかる。

 さわさわ、

 お尻を直に撫でられる。手の感触と生暖かさが皮膚に直接伝わって、信乃歩はそのおぞましさに打ち震えた。
 ――嫌だ。どこまでする気なの?
 男の手は容赦ない。

 モミモミ、

 尻たぶを揉みしだき、さらに……。

 グリグリ、

 ――ひっ!
 男の指先が割れ目へ忍び入り、そこにある排泄気孔に触れてきた。指のお腹を押し付けられ、ぐにぐにとしたマッサージを施される。
 ――そ、そんな汚い場所!
 思春期の少女にとって、肛門に触れられるなど下手に性器を弄られるよりも恥ずかしい。決して綺麗とはいえない領域を弄られるなど、乙女にとってはいい恥だ。自分の秘密も何も侵略され、尊厳もプライドも剥奪されるかのようで耐え切れない。
 信乃歩の顔は一瞬のうちの赤く染まりあがり、耐えるかような顔つきで唇を結ぶ。眼鏡の奥で強くまぶたを閉じながら、猛烈な羞恥に打ち震えた。
「ふー……ふー……」
 男の興奮した息遣いが信乃歩の耳に当たる。
 信乃歩の頭のすぐ後ろに、耳の近くに男の顔があるのだ。熱くおぞましい息がじわじわと耳の皮膚を犯し、うなじを汚す。

 ぐりぐり、

 屈辱の肛門責めに泣きなくなり、瞑った目から涙がにじんだ。
 もう、どこまでも好きにされるしかないのだ。
 たった一瞬だけ手が離れる。しかし、信乃歩に安心を与える隙もなく、すぐに次のものが押し当てられた。
 ――こ、これって!
 硬くゴツゴツしたものが、お尻の割れ目へ向けて押し込まれる。ペニスだ。それもズボン越しではない。中身を出して直接だ。
 ――いやぁぁ……。
 信乃歩の全身から力が抜けていった。
 男性経験のない信乃歩だが、隆々とした硬い感触がペニスのものだというのは簡単に想像がついた。熱をもった塊はお尻の割れ目にぴったりと収まり、ピクピクと蠢いている。
 男は腰を揺すっていた。ペニスを擦り付けるようにして腰を揺り動かし、強く押し当て上下に摩擦させる。
 さらにスカートに潜り込んだ手が太ももを撫で回し、信乃歩の手前に回ってくる。最初は脚を揉んでいた男の手は、やがて脚の付け根へ、内股へ上ってきて、下腹部に生え揃った乙女の茂みを掻き分ける。
 ――だ、駄目! そこは……。
 大切な場所に触れられる寸前となって、信乃歩は一気に緊張した。心臓が早鐘のようになり、今にも自分の心音が聞こえそうなほどになった。
 指先が信乃歩の穴へ迫っていき、そして男の指先は、ふっくらと盛り上がった弾力ある恥丘を楽しみ始めた。扉の両肉を指で揉まれ、丹念にほぐしこまれる。
 ――こんなの……いやぁ……。
 肉貝の割れ目をなぞりながら、男は腰を引いてペニスをずらす。今までお尻に挟まれていた男のペニスは、今度は信乃歩の内股へと差し込まれた。
 男はゆさゆさと腰を振り、秘所の裂け目へ指を侵入させていく。ついに穴まで侵略され、涙ぐんだ信乃歩は、自分の折り曲げた人差し指を噛みながら、必死に耐え忍んでいた。
 そして――

 ――ドピュン! ドピュン!

 ――いやぁあ!
 スカートの内側へ、股にずらされたパンツの裏地へ、男は白濁を放出する。男は信乃歩のパンツを元に戻し、信乃歩はねっとりとした熱い液体の感触を股で味わうことになる。
 衣服の中身をドロドロにされた信乃歩は呆然としていた。

 私、このまま帰らなきゃいけないんだ……。



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