二人はセフレ


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   *3話ネタ


「しっかし、めぐみ。よくあんな自然に嘘がつけたな」
「いやぁ……。嘘っていうわけでもないわけだし」

 マンションのセイジの部屋。
 私はセイジのベッドに腰をかけ、隣同士で座りながら、今日の日のことを話していた。
 嘘が苦手だった私の様子を見て、隠し事をしていることにセイジは初めから気づいていたけれど、目の前でプリキュアに変身してしたことで決定的に隠しきれなくなったのだ。あの時はセイジがチョイアークにやられていて、ピンチを放っておけるわけがなかったから、仕方がなかったといえばそうなのだけど。
 もう誤魔化しなんて通用しなくなってしまい、それで私はセイジをブルーの元へ連れていくことにした。そしてブルーに事情を話すと、セイジのことを協力者と認めてはくれたけど、その直前にちょっとした質問をされたのだ。

 ――君達はとても仲が良いようだけど、お付き合いしているのかい?

 付き合っているわけではない。
 だから私も、そんなことをいきなり聞かれて、むしろきょとんとしたくらいだった。セイジだって真顔で否定していたし、ごくごく自然に秘密を隠し通した私達は、まあ難なくその場を乗り切ったというわけだ。
 だけど、よーく考えたら危なかったかもしれない。
 だって、私達はセックスしている。
 うん。付き合ってはいない。
 確かに恋人同士ではないんだけど、私達はそういうことをしちゃっている。
 私とセイジは幼馴染で、どちらかといえば家族に近い。言ってみれば兄弟みたいな関係だけれど、本当に血が繋がっているわけではない。なんといいますか、家族と変わらない親しい相手が、根っこの部分で血筋的には他人なわけだ。となると、なんとなーく、お互いの感覚も特殊になるというべきか。
 簡単に言うと、私はセイジのことがとてもとても、どうしようもないほどライクなのだ。ラブではないし、恋愛感情とか言われたって、本当にピンと来ない。だけど、恋なんて抜きにしても、大好きだっていうことには変わりない。
 なんか都合がいいだろうか。
 でも、学校で仲良くすることはしょっちゅうでも、わざわざデートへ出かけて恋愛ムードを楽しんだり、遊園地でドキドキの観覧車なんてことは考えない。友達以上恋人未満が前提で、とにかく私達は親密なのだ。
 直球な言葉でいうなら、セックスフレンドになるのかな。
 恋愛感情なんてなくたって、私達は十分ライクし合っているし、生まれた時から一緒に過ごしているわけだから、お互いのことだっていっぱい理解し合っている。お互いの良い部分も悪い部分も、いっぱい知ってる。それはもう、体を許してしまえるほどに……。
 一種の相棒? パートナー?
 恋人じゃないけどセックスしちゃう。
 一般的とはいえない関係なのだった。
 だからセイジは思うのだろう。
「ほんと、よくぞまあ。ああも自然に隠せたもんだ」
 呆れたような、関心したような、どちらともつかない表情だ。
「だって事実だもん。嘘でなければ隠せるもんね。私だって」
「事実っつーか、隠し事には違いないけどな」
 そんな風に呆れていた。別に私に対してでなく、私が実はプリキュアでしたという、ついこの前までなら想像もしなかった事態にだろう。
「でも、セイジだってバレたら困るでしょ」
「それもそうだけどな……めぐみ」
 セイジはおもむろの私の肩に手を乗せ押してくる。
 今から、しようという無言の合図だ。
「うん。しよっか」
 私は大胆に寝そべって、押し倒してくるセイジにされるがままの姿勢を見せる。セイジは私の服を捲り上げ、べったりと手を胸に這わせて揉み始める。こうしてセイジと重なり合うと、なんだか体が熱くポカポカ暖まる。
 ああ、目がうっとり細くなる。
「気持ちいいか?」
「うんっ。いい感じだよ」
「このへんはどうだ?」
 乳首を摘む。
「ああんっ、駄目ぇ……!」
 静電気の弾けるような快感に私は身もだえした。
「ははっ、めぐみは本当に感じやすいなー。こんなんで悪い奴らに捕まりでもしたら、大変なんじゃないか?」
 セイジは両手て乳首を攻め立て、コリコリといじめてくる。
「あっ! 駄目ってばぁ……乳首ばっかり……もうちょっと優しくしてよぉ……!」
「いーや、お前にはこれくらいが調度いい」
 集中的に乳首を弄られ、私はもうよがりまくりだ。乳房がどんどん熱くなって、息は乱れるし体がビクンと跳ねちゃうし、もうとってもいやらしい。
 声が……声が出ちゃう……!
「駄目ってば……! もっと……優しく……セイジぃ……!」
「そうはいかないな。こうなったら、俺はめぐみのカラダまできっちりサポートするぜ? さあ、脱いだ脱いだ」
 セイジは私の服を剥ぎ取り始め、下着は外され、履いているものも引き抜かれる。全裸になった私のあそこをセイジの指が上下して、突起する肉芽を刺激してきた。
「んぁぁぁ……はぁ……はぁ……」
 息がとっても乱れてしまう。
 私の顔、たぶんとてもエッチになってる。
 全身が熱く火照って、顔もポカポカなって、そんな今の表情を見られていると思うとなんだかちょっと恥ずかしい。
 私は両手で自分の顔を覆い隠した。
「欲しいか?」
 遠回しな聞き方を、セイジはしてくる。
 私のあそこって、もうそんなに濡れてるんだ。
「…………うん……欲しい……かな」
 あそこがじわじわして堪らない。あそこが切ない。
「ちょっと待ってな」
 セイジがベルトで金具を鳴らし、ズボンを脱ぐ作業を始めた。下半身を出したセイジは股間にコンドームを装着し、再度、私の上に覆いかぶさる。
「いくぞ。めぐみ」
 セイジは秘所へ腰を押し出す――来た……来た! 入ってきた! 私の膣内に太くて大きいものが出入りして、ぐちゅぐちゅいっぱい掻き回してくる! まるで甘い快感が全身に広がるみたいで、とても激しくとろけちゃう。
「いいよぉ――セイジぃ! いい! 気持ちいい――!」
「もうちょっと声抑えろ? 俺もゆっくりやるから」
 セイジはまるでがっつかず、じらすみないにゆっくりゆっくり出入りする。まったりとした快感に落ち着いて、確かに私の喘ぎ声はおさまった。
「あぁ……ごめんセイジ」
「ったく、うちは今誰もいないからいいけどさ。お隣さんにでも聞こえてみろ。バレたらまずい相手はブルーって人だけじゃないんだぞ?」
「わかってるってば」
「ならいい」
 セイジは腰振りを早め、私は声が出過ぎないように自分の口を手で塞いだ。
 あぁ……それでも気持ちいい。ゆっくりゆっくり、焦らすみたいにして私の膣内を出入りするのが、それはそれで刺激的で堪らない。
「うぅ……!」
 いいよぉ――セイジぃ!
 一心不乱に突き上げられ、その度に私の体が突き揺らされる。ベッドがぎしぎし振動して、私は塞いだ手の間から小さな喘ぎをもらし続けた。
「いくぞ――めぐみ!」
「あぁ――んん――!」
 熱くてとろけるものをドクドクと流し込まれる。コンドーム越しだけれど、中で射精分だけ膨らむのを感じ取り、セイジがいったいどれくらい出したのかをなんとなく理解した。
 ああ、こんなに感じてくれたんだね?
 セイジが気持ちよくなってくれて、私も気持ちいい。
 こんなに嬉しいことってない。
「今日も良かったぜ? めぐみ」
 セイジが顔を近づける。
「――あ、駄目っ」
 接近してくる唇だけは静止した。
「なんだよ。キスじゃないぞ?」
「そうなの? だって今絶対……」
「そんなんじゃないって。顔に蚊みたいのが止まってた気がしたから」
「ふーん? ならいいけど」
 セックスフレンドは受け入れている私だけれど、唇だけは守っていた。こんなことをしちゃっている私でも、やっぱりそれなりに乙女なわけで。キスだけは正式な恋人としてみたいなって、思っている。
 あ、でも恋愛禁止なんだっけ。
 だけど、戦いだってきっと永遠に続くわけじゃない。

 いつか恋するチャンスくらい、あるよね? たぶん。




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