天使の羽に愛撫されているような(薙切えりな)


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 それは学園の入学審査を担当した時のこと。
 幸平創真の化けるふりかけご飯を口にした瞬間、薙切えりなはまるで天使の羽で全身をくすぐられるような気持ちを味わった。
 ――認めたくないのにっ……!
 柔らかな毛先がそーっと、素肌を優しく撫でてくる。首筋から背筋、脚からお尻、二の腕、乳房、あらゆる箇所をくすぐられ、体中がみるみるうちに熱くなった。
 認めたくない。
 美食の天上界に生きる自分が、庶民の作った料理を認めるわけには決していかない。なのに舌には美味が広がってくる。どんなに認めまいと思っても、味覚は素直に反応する。
 それはちょうど、敏感になった体を布きれ一枚で包まれ、全身をまさぐられているようなものだった。いっそ丸裸になって快楽を受け入れたいほどに体は反応するが、もし本当に受け入れれば、自分は本当によがり狂ってしまう。狂うわけにはいかず、布を引っ張られてもえりなは抵抗して自分の体を守らないわけにはいかなかった。
 だが、どう我慢しようとそれでも体は熱くなる。
 ――舌が、躰が……!
 毛先が触れるか触れないかというギリギリの加減で、まさに絶妙な愛撫を受けているのだ。体中が熱くなり、つい抵抗を緩めてしまう。布がはだけるのを許してしまい、大事な部分が露出され、乳房やお尻までまんべんなく愛撫された。
 筆攻めにも等しい天使の羽が、敏感な乳首を苛めてくる。瞬く間に乳首は硬く突起して、えりなは熱い吐息を漏らし出す。
 ――反応しちゃうっ!
 頬の熱くなったえりなの顔は、まさに感じた牝のそれだった。
 乳首を優しくくすぐられ、さらに下半身を羽がまさぐる。毛先がそーっと尻たぶ上って割れ目に入り、ラインに沿って降りてくる。肛門を撫でるような羽の上下にお尻を熱くさせられた。
 内股を通って、大事な部分をも撫でられる。秘所の貝に沿うような、羽先の優しい愛撫でしっとりとした透明液が分泌される。
 敏感な肉豆が突起するが、柔らかい羽は恥丘の表面を行き来するのみで、決して割れ目には侵入しない。ただ、肉豆のその部分の貝だけが攻められ続ける。もっとすごい快楽がそこにあるのに、焦らされ続ける切なさにえりなはますます股を濡らした。
 えりなには理解できた。
 認めなければ、これ以上は素直に味わえない。しかし、認めてしまえばもっと純粋に味わえて、味の快楽にうっとりと浸ることができるのだ。
 だが、庶民の料理でそれはできない。
 するわけにはいかない。
 認めるわけにはいかないまま、えりなはただ快楽を堪え続けた。胸に、お尻に、そして秘所と、全ての恥部を攻められながら、耐え続けた。突起した乳首は破裂しそうなほどに敏感になり、菊皺をなぞられて肛門が収縮してしまう。秘所をいいようにされ、クリトリスの欲求を高められる。
 それでも耐えに耐え続け、やがて……。

「――――――っ!」

 えりなは絶頂した。
 膝が緩んでくずれかけ、テーブルに手をかけ前のめりにもたれかかる。躰が芯から震え、膝がガクガクと揺れてしまった。
 こんな庶民の前で……。
「さぁどーだい。ゆきひら流ふりかげご飯、美味いか不味いか言ってみな!」
 創真に迫られ、えりなは涙目で歯軋りしながら――

「不味いわよっ!」

 最後までその味を拒みきった。
 しかし、えりなは確実に濡れていた。あまりの味に刺激され、その後確認したショーツにはたっぷりと愛液が染み込んでいた。触れれば粘液が糸を引くほど、もうそのまま同じものを履いてはいられないほど、布地はヌルっと濡れていたのだ。
 そんな不愉快な男は不合格にしたはずだったが……。
 入学式にしれっと現れ、創真がその後も学園で様々な料理を作っていくなど、この時のえりなは想像もしていなかった。





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