ペギー松山の全裸検査


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 女だてらに爆弾に強く、彼女のアクセサリーは全て爆弾だと見ても良い。
 それに女だと思って侮るな。
 特に、彼女のキック爆弾は恐るべき破壊力がある。

 それがペギー松山。
 モモレンジャーである。

 彼女を捕らえた黒十字軍としては、慎重な身体検査で身につけているもの全てを調べ、危険物は取り上げてしまう必要がある。
「逮捕の理由はなんなの!?」
 ペギー松山は鉄格子を掴んで訴えかけた。
 警察に扮した隊員を使い、パトカーまで出動させ、黒十字軍は逮捕によって彼女を牢屋に閉じ込めたのだ。
「この町に無断で入った」
 それが偽警察官の答えである。
「馬鹿馬鹿しい。アンタ達じゃお話にならないわ。所長を呼びなさい所長を!」
 その時だった。

「ふははははははははは――」

 警察を本物だと思っている松山が、おかしくてたまらないかのように笑う。
「私に用かね? モモレンジャー」
 彼女の前に姿を見せ、偽警察を従える声の主は――。
「三日月仮面……!?」
 松山は初めて自分を逮捕した者達の正体を知る。
 ハメられたのだ。
「この町は黒十字軍の町だったのね!?」
「ただいま狼部隊を養成中でな? 君もさっそく入隊してもらおう。さぞ勇敢な兵士になるじゃろうて?」
(狼の仲間入りなんてゴメンだわ)
 三日月仮面はそこで一度は立ち去った。
 しかし、牢屋で過ごして数十分ほどが経過すると、再び戦闘員を引き連れて、松山の様子を確かめに戻ってくる。
 鉄格子の鍵を開いてから、そのうち二人が牢屋へと入り込む。残る戦闘員は銃を構え、少しの抵抗も許さないように威嚇している。手錠の鍵まで外されて、養成所とやらに連れていかれるものかと思ったが、次の三日月仮面の一言で全く別の目的を悟ることとなる。
「脱げ」
「なんですって?」
「モモレンジャー。お前が何を隠し持っているかわからんからな」
 両脇に従えられた戦闘員が、さらに一歩前へ踏み出て、いつでも発砲する用意があることを見せつける。
 状況は不利だった。
 逆らうのは、決して得策ではない。
「いいわ。いくらでもお調べなさい」
 松山は靴と靴下から脱いで裸足になり、冷たい床にぺたりと素足を置く。次に一枚目のイエロージャケットを脱いでしまえば、残るはボタン付きの青いシャツと、同じく黄色のホットパンツだけであり、もうどちらを脱いでも下着が見える。
 シャツのボタンを上から外し、左右にはだけて脱ぎ去ると、一気に肌色の面積は広がった。
 ホットパンツも脱いでしまえば、下着以外に彼女の身を守るものは何もない。
 あとは丸裸となるだけだ。
 ブラジャーのホックを外し、パンツまで脱いだペギー松山は、敵を警戒する眼差しで大事な部分を手に隠す。手の平でアソコを多い、腕一本で胸のガードを固めるだけが、もやは彼女に残されたか弱い防壁だ。
 そして、その防壁を崩すのはたったの一言。
「何を隠している」
 それだけで、そうせざるを得ないように松山は両手を下げる。乳房の膨らみも、毛をはやした乙女の園も、黒十字軍の視線に曝け出される。
「…………」
 何の言葉もなく、彼女が浮かべるのた敵対者に向ける視線だ。本当ならすぐにでも戦って、モモレンジャーとして三日月仮面を倒してみせる。そうする意志の宿った表情は、しかしながら十八歳の乙女が持つ当たり前の恥じらいによって大いに赤色を帯びていた。
「足を肩幅に開き、頭の後ろで両手を組め」
 それは取り調べを受け、身体をまさぐってもらうための姿勢に他ならない。
「調べろ」
「ホイッ」
 すぐに一人の戦闘員がしゃがみ込み、人のアソコをよく観察しようとする高さで、一本の指を使ってワレメを撫でる。
「んん……!」
 刺激に脚が震えてしまった。
 膣分泌液を出させるため、軽やかで柔らかい指遣いによって、戦闘員は松山のアソコをよくほぐす。肉貝に施すマッサージで、すぐに愛液が輝いて、準備の整った膣口目掛けて中指が天を貫く。
「んぁ……!」
 指が、入った。
 思わず下腹部に力を入れ、股を緊張させた松山は、膣壁で指を締め上げることとなる。自ら密着度を上げるということは、指の形状をアソコの穴で確かめることに繋がり、指の太さから間接部の骨の膨らみに至るまで、全てが記憶として膣に焼き付いてしまった気がした。
 探し物を求める指使いが彼女にはわかる。
 指先に目でも付けているかのように、奥まで覗こう覗こうと蠢いて、けれど松山はここに何も入れていない。
「どう? 何も出てこないはずよ?」
 彼女は気丈に振舞った。
「よかろう。少し遊んでやれ」
「ホイッ」
 指示に従う戦闘員は、その指使いをたただた性的なものへと切り替えた。もう何の所持品も探していない。刺激を与えるためだけの上下の抜き差しで、軽妙なまでのテクニックで股に痺れを与えていく。
「ん……んん……っ……んっ……うっ、っ、んんぅ…………」
 平然としてみせようとしている松山だが、その都度その都度、身体が細かく左右にくねり動いて、真っ直ぐに伸びていた膝も、これから内股気味に折れそうに震えている。耐え難い恥辱に顔も強張り、いつしか耳まで朱色に染まっていた。
「その赤面ぶり、変身せずともモモレンジャーだなぁ?」
「からかわないで! もう十分のはずよ!?」
「いいや、まだもう一つの穴が残っている。今度はこちらに背中を向け、自分で自分の足首を掴む姿勢でその尻を高らかにするのだ」
 そんな屈辱のポーズを彼女は取った。
 まるで尻を自由に撫で回し、肛門を観察するだめだけにあるような、角度によっては性器まで視姦しやすい姿である。
 尻の割れ目は解放され、放射状の皺は鉄格子の外までよく見える。

 ジィィィィィィ……。

 当然のような視姦がペギー松山を襲っていた。
 あたかも皮膚にそういう感覚機能があるかのように、肛門に突き刺さる視線が肌でしっかりと感じ取れてしまう。目によって綺麗な尻を撫で回し、三日月仮面も戦闘員も、皺の形状を頭の中に焼き込んでいる。
「……うっ、うぅっ」
 指先によって皺の窄まりを撫でられた。
 ひんやりとしたゼリー状のヌルヌルは、滑りを良くして指を出し入れしやすくするために塗り込むジェルだ。よく馴染ませようと指の腹が押し込まれ、執拗なまでに強弱を付けてから、ぐるりぐるりと回転しながらなぞり込む。
「さて、そろそろ君の顔色もアカレンジャーといったところか」
「お、お生憎様。モモレンジャーで限界よ」
「ではモモレンジャーの肛門を我が黒十字軍が解き明かす。中身をじっくりと調べてやれ」
「んっ、ん……!」
 肛門の皮膚感覚でわかる嫌な気配。
 それは穴に指を押し込もうと、真っ直ぐに立てられた人差し指が、肛門の向こう側へと狙いをかけているものだ。

 ずにゅぅぅぅぅ……。

 指先から間接にかけ、さらには根元までがゆっくりと、穴の幅を押し広げていきながら進入する。人差し指が完全に収まると、またここでも探し物を求めて蠢いていた。
(このくらい、何ともないわ……!)
 脂汗と共に耐える彼女の顔は、もう桃色程度と言い切ることは不可能だ。
 お尻の穴で遊ばれている。
 そして、ペギー松山のそんな有様を黒十字軍によって鑑賞されている。
 しばらくすれば抜き差しが始まって、検査ではない指使いが松山を辱めた。にゅぷり、にゅぷりといった音が鳴り、静かに鑑賞している面々のあいだにジェルの水音は流れていた。
「さて、まだその姿勢を崩すことは許さんぞ」
 指が抜けても、松山はポーズを維持することとなる。

 パシャ!

 すぐにカメラフラッシュが尻を映した。

 パシャ! パシャ!

 無防備な尻に向け、好きなだけレンズを近づけ、肛門の皺をあとでゆっくりと数えられるほどの接写で何枚分ものシャッターを落としている。
(写真まで撮るというの!? それもお尻の穴だなんて……)
「変装の名人でもある君のことだ。万が一にも君がここから脱出して、再び仲間と合流を果たしても、また黒十字軍に捕まれば調べられるという寸法だ。顔を自由に変えられても、肉体全てを別人に変えるわけにはいかないからな」
 お尻の穴どころの問題じゃない。
 執拗なシャッターからやっと解放されたと思えば、次は仰向けのM字開脚を要求され、アソコの写真も撮り尽くされた。性器だけでも、ワレメの閉じた状態と、指で中身を開いた二種類を撮り続け、挙句の果てには顔まで映した全体像もフィルムに収まる。
 最後に撮るのは直立不動だ。
 正面から、横から、背面から、あらゆる角度から撮り続け、ペギー松山を取るだけでフィルムを使い切ってしまったらしい。
「衣服はこれからじっくり調べる。それまでは裸でいることだ」
「そう。女に布きれ一枚すら寄越さないのね」
「ちなみに下着は返さんぞ? この三日月仮面がパンツとブラは頂いておこう」
「ええ、どうぞ。私は何も気にしません」
「そう強がるなモモレンジャー。いや、顔はやっぱりアカレンジャーだな?」
 勝ち誇ったように背中を向け、三日月仮面は松山の前から去っていく。
 あらためて手錠をかけ直された松山は、再び鍵のかかる鉄格子の向こうを見つめ、一糸纏わぬ姿でいさせられる心もとなさに俯いた。
 やがて、衣服は帰ってくる。
 三日月仮面の言った通り、そこに本当に下着はない。ノーブラでシャツを着て、ノーパンのままホットパンツを穿き直すと、着替えのために外れた手錠はやはりまたかけ直された。




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