セキュリティ セレナの逮捕ルート


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 第56話「セキュリティ完全包囲網」より
 セレナが逮捕される場合のSS

     ***

「今だ! 捕えろ!」

 遊矢達面々を追い詰めたセキュリティは、遊矢とセレナのライフが無くなるや否や、一斉に取り押さえにかかっていく。
「やめて下さい! 俺達は本当に――」
 遊矢の声は届かない。
「くっ! 離せ!」
 もがき暴れるセレナも、数の暴力には抵抗してもしきれない。
 怯える零羅も確保され、そんな光景に沢渡は大いに吼えた。
「おのれ貴様らァ! この俺をこの扱い! ただじゃおかんぞ!」
 やがてパトカーが到着し、遊矢達四人は荷物でも放り込むように乱暴に乗せられる。収容所へ向けて発車され、四人共々自由を奪われる身となった。
 四人はコモンズ――と、思われている。
 格差社会において、何にせよトップス階級の権利を持たない彼らは、これから不当な扱いを受けることになるのだ。

 この場合、女であるセレナは特に……。

     ***

 取調室。
「トップス居住区の不法侵入だと? それに傷害か」
 取り調べを担当する男は、セレナという少女から調書を取ろうと試みていた。
「正直に吐け」
「ふん。知らんな」
「嘘をつくな。証拠は挙がっている」
「証拠とは何だ。我々に捕まる理由などない」
「いいか? お前達二人の写真で指名手配になっているんだ」
「シンクロ次元とは無実の人間を罪人扱いするのか」
「次元……? 何をわけのわからんことを」
 男は首を傾げた。
 その他三人からも話を聞こうと試みたが、沢渡シンゴは「俺は時期市長の息子だぞ!」などとのたまい、赤馬零羅なる少年は怯えるばかりで喋りすらしない。唯一まともに会話らしい会話ができるのは、榊遊矢一人であったが、彼にしたって自分達の無実を主張している。
 そんな男に長官ロジェからの連絡が入ったのは、セレナの取り調べを他の者と交替して、一旦取調室を出たあとのことだ。

「どうやら、彼らはトップスの侵入者とは別人のようです」

 モニター通信でロジェは告げた。
「――は。別人ですか?」
 男は首を傾げた。
「榊遊矢にセレナといいましたか。手配犯と顔は瓜二つですが別人です」
「そ、それでは……。彼らの言う通り、四人は本当に無実なのでしょうか」
「おそらくは」
「では、釈放するのですか」
「いいえ、釈放は待ちなさい。彼らは別次元から来たデュエリストです」
「別次元……?」
「榊遊矢。セレナ。二人の身の上に関する情報を聞き出しなさい。身体検査も欠かさぬよう。それと、何なら調教しても構いません」
 その言葉に男はほくそ笑んだ。
 調教、身体検査。
 もしも別次元から来たというのが本当なら、セキュリティによる不当な取り調べ方法の数々を彼らは知るまい。特に女性がどのように扱われ、辱めを受けるのか。あの勝気で生意気な性格のセレナに思い知らせることが出来るのだ。
「方法は我々の自由で構いませんか」
「許可しましょう」
 たった今から滾ってくる。
 長官の意図は不明だが、セレナの体をどうしても構わないのなら、男にとって詳しい事情などどうでもいい。ただ命令に従い、やるべきことをやるだけだ。
 そう、ヤるべきことを……。

     ***

「身体検査だ。セレナ、服を脱げ」
「何?」
「お前が従わなければ、残る三人の扱いは保障しない。人質がいることを忘れるな?」
「ふん。仲間を盾に下劣な奴め」
 長官の許可を貰った男は、それかた直ちにセレナを検査室へ移動させ、周囲を全て男性で囲んだ状態で脱衣を命じた。出入り口の左右に門番のようにして立つ二人と、書類に記録を書き取る役目が一人と、男自身で合計四人の男性がこの場におり、何のためか床には安全マットが敷かれていた。
 セレナは躊躇いなく脱ぎ始めた。
 まるで恥じらいなど知らないように赤いジャケットを脱ぎ、その下の服を脱ぐことで上半身はブラジャーのみとなる。ベルト付きのスカートからベルトを外し、スカートを脱いで下着姿となったセレナは、残る二枚も早々に脱ぎ捨てた。
 毅然とした態度のまま、セレナは一糸纏わぬ姿となった。
 丸い胸、生えかけのアソコ。
 全てが丸見えの状態で、決して敵意の瞳を揺るがさない。
「さて、セレナ。これでお前は丸裸のまま男に囲まれていることになるが、これから何が始まると思う?」
「知らんな。貴様らゲスの考えなど、戦士である私には及びもつかん。もっとも、下劣で卑しい発想をするだろうことだけは、容易に想像つくがな」
「なるほど。四つん這いになれ」
「……ふん」
 安全マットの上で、セレナは黙々と従った。
 それまでアカデミアから外に出たことのないセレナは、普通の女の子としての恥じらいや世間の男について学んでいない。柊柚子と出会った際も、服を交換しようという提案に早速脱ごうとしたら、柚子は慌てて止めてきた。何故、わざわざ物陰に隠れて着替えたのか。セレナはいまいちわかっていない。
 それ故――。 
 女が全裸で男に囲まれ、あまつさえ四つん這いのポーズを強要されるのが、いかに人権を無視した扱いであるかも、セレナは理解していなかった。
 カァァァァ、と。
 どうして自分の顔が赤く染まっているのかも、セレナは理解できずにいた。
「肛門を見せてもらうぞ」
 男はセレナの背後に回り込み、無遠慮に尻たぶを掴んで割れ目を開く。
「……くっ、肛門だと?」
 赤く染まったセレナの顔が、肩越しに男を向いた。
「後々本人の識別ができるよう、身体的特徴を記録に取るんだ。ホクロの位置とか、アザがあるかないかとか。尻のデカさとか、オッパイとか、アソコや尻の穴なんかもな」
「随分と面倒なことをするんだな」
「まあな。尻の揉み心地は『A』とでもしておけ? とっても柔らかい。それから肛門の皺の本数をカウントする」
 男は記録係に向かって言う。
 すると、記録係は記入用紙にボールペンを走らせた。
 そしてカウントが始まる。
「いっぽーん、にほーん、さんぼーん、四本。五、ろーくっ、しーちっ、はーちっ」
 とても楽しげに、鼻歌でも歌うように面白おかしく、ご機嫌になって男は声を大きく出していた。爪先でそーっとラインをなぞって一本ずつ、確実に本数を確かめながら、人権を無視した扱いをわざとらしく行っていた。
 セレナに自分の立場を教えるためだ。
 逮捕された容疑者であることを強制的に自覚させ、嫌でも立場を思い知るよう、あえてセレナをこうして扱っている。
「おのれ……下品な……!」
 肛門は汚い場所だ。
 尻の穴をまじまじと観察され、本数を楽しくカウントされるなど、いかに世間知らずなセレナでも、屈辱に決まっている。
「よーし、きちんと書いておけよ?」
 数え終わった男は記録係に本数を告げる。
 そして、ボールペンが紙を引っ掻く音が、セレナの耳にかすかに届く。嫌過ぎる情報がきちんと記録に残されて、その事実にセレナはますます屈辱に苛まれた。
「アソコもチェックだ」
 閉じ合わさった肉貝が、指で一気に押し広げられる。
「――――っ!」
 セレナはひどく顔を顰めた。
「綺麗な色だ。サーモンピンクと書いておけ。おっと、こんなところにホクロが」
 そうして、性器の中の色合いやホクロの位置を記入され、セレナは屈辱に震えきっていた。
「……セキュリティとはこんな連中なのか!」
 涙ぐんだ目つきで、セレナは男を肩越しに睨む。その尻と顔が同時に見えるアングルが、より男の目を楽しませることも知らずに、精一杯の眼力で睨みつけていた。
「そうだな。次はおっぱいだ。仰向けになれ。姿勢は良くするんだぞ?」
「…………くぅっ」
 セレナは寝たままの姿勢で気をつけをして、足から背中にかけてを真っ直ぐ伸ばす。男はそんなセレナの裸を舐めるように観察する。上から下までゆっくりと視線をスライドしながら、ホクロを見つけてはその部位を記入係へ報告し、情報が書き込まれる。

 もみっ、

 当たり前のように、男は胸を揉み始めた。
「貴様ァ……!」
 いかにセレナといえど、胸を揉むのがエッチなことだという、幼いレベルの性知識ぐらいは備えている。それをされている羞恥と屈辱に顔を歪ませ、セレナはひたすらに耐え忍んだ。
「いいオッパイだと書いておけ。揉み心地は抜群だ」
 男は楽しげに指を躍らせる。
「よくもこのような真似ばかりを! もう一度私と戦え! 今すぐデュエルだ!」
「デッキは没収済みだろう」
「…………くっ!」
「お前は大人しく従っていればいい。ま、そのうちデュエルしてやるよ。たぶんな」
 男はやがて手を下へやり、秘所の愛撫を開始する。
「!」
 セレナは驚いたように目を丸めた。
「オナニー経験はあるか?」
「オナニーとは何だ」
「本当に知らないのか? 知識が足りないのか?」
 割れ目を上下になぞり込み、愛液が出始めるまで、じっくりと時間をかける。セレナがその間しているのは、ただ男を睨み返すだけだった。
 やがて、やっとのことで蜜の気配が男の指に付着する。
「セックスは知っているか?」
「何だそれは」
「じゃあ、赤ちゃんの生まれ方は?」
「知らん。今ここで何の関係がある」
 素で疑問を抱いている様子を見て、男はついに確信した。
 どうやら、セレナには本当に知識が足りないらしい。
「どうやらお前は勉強不足だ。保健体育の実技といこうか」
「何?」
「子供っていうのは交尾で生まれるだろう? 人間の男と女でする交尾を、今からお前に教えてやるのさ」
「馬鹿な! 私に子など必要ない!」
「避妊するから大丈夫だ。人間のセックスはな、子作りだけじゃない。快楽で男のチンポを気持ちよくするためにあるんだよ」
 男はベルトの金具を取り外し、つまみ出した肉棒にコンドームを被せ、その先端をセレナの膣口へと近づける。
「ま、まさか……!」
 セレナは戦慄していた。
「挿れてやるよ」
 ズブズブゥ……。
 と、男は腰を押し進め、セレナの膣内に挿入した。
「――――っ!」
 初めて肉棒を入れられ、その太さに穴を内側から圧迫される感覚に、セレナは表情を歪めて苦悶した。
「ははっ、気持ちいいじゃないか」
 男は腰を振り始める。
「くっ、このぉ!」
 セレナはもがくが、両腕を頭上で押さえられ、抵抗を封じ込まれる。なすすべもなく、黙ってピストン運動を受け入れるしかなく、セレナはただ男を睨み返していた。
「どうだ? 初めての感想は」
「最低だ! 誇りを持たないゲスどもめ!」
「ぜいぜい、たっぷり味わいな」
「――っ、んぁぁ! あぁぁ!」
 悔しげに涙を浮かべ、ピストン運動のたびに声を荒げる。破瓜の痛みか、快感か。男を睨もう睨もうとしながらも、髪を振り乱してよがっていた。
「そろそろ出すか」
 男はコンドーム越しに射精する。
 用を済ませたようにベルトを締めると、次の男が順番を待っていたようにチャックを下げ、セレナの中に挿入する。
「――きっ、貴様ァ!」
「はいはい」
「やめ――んっ、んァァ!」
「ん? 感じてきたかな」
「か、感じる……? 貴様は――ふぁっ、なっ、何を言って…………」
「気持ち良くなるってことだよ!」
「――んァァァァ!」
 セレナはこうして四人の男に犯されて、そんな扱いをされたまま収容された。




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