ながれ者とウィン


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 ――モンスターを裏守備表示!

 手札の中にいた<風霊使いウィン>はフィールド上にセットされ、後方の伏せカードと共にエンドフェイズが過ぎていく。
 相手ターン。
 ――<ながれ者傭兵部隊>を召喚!
 カードの中に身を潜めていたウィンは、相手の召喚するカード名を聞いて緊張した。<ながれ者傭兵部隊>は風属性モンスターであり、すなわち自分の出番である。このデュエルで役目を果たす瞬間が早々に訪れたのだ。
 ――伏せモンスターに攻撃!
 ――罠カード発動! <砂漠の光>!
 その効果によりウィンは表側守備表示に変更され、フィールド上に姿を現す。すかさず杖を振りかざし、自分の効果を発動した。
 風属性モンスターのコントロールを得る。
 相手モンスターを奪うことで、マスターは何らかの立ち回りを見せるのだろう。
 しかし、問題はその効果によってウィンの隣へやって来た傭兵部隊だ。一人一人がガラも悪ければ人相も悪く、ウィンを見ながらいやらしい笑みを浮かべている。か弱い女の子ならそれだけで縮み上がってしまうような、いかにもな連中の集まりなのだ。
「へっへっへっへ」
 さっそく、彼らはウィンを取り囲む。
「あ、あの……なんでしょう……ひっ!」
 ウィンは肩を跳ね上げた。
 隊の一人が、既にウィンのお尻に手を這わせ、何らの遠慮もなく揉み始めたのだ。咄嗟に振り払おうとするものの、手首を掴まれ抵抗を封じられ、一人一人が思うままにウィンの身体を撫で始める。
「あ、あの……すみません……やめて下さい……」
 やめる者など一人もいない。
「お前、ウィンちゃんだろ?」
「可愛いねぇ?」
 嫌がる素振りを見せたところで、相手を喜ばせるのが関の山。
「すみません! 本当に困ります! あの……!」
 叫んでも、喚いても、そんなものは届かない。
「困りますだってよ?」
「へっへ、いい声で鳴くもんだ」
 女が不良のナンパに絡まれる古典的な図に近いところがあった。
 ウィンには魔法使いとしての魔力があるが、必ずしも洗脳によってモンスターのコントロールを奪うとは限らない。ゲーム上の処理は同じでも、<ながれ者傭兵部隊>の主観からすれば美味しそうな女を見つけて襲いに行ったのだ。勝手に持ち主の場を離れ、好き勝手に振舞っているのと同じだった。
「だ、駄目です! こんなの……!」
 ウィンはもがく。
 幾本もの手に嬲られ、身体中のいたるところを弄られながら、必死に身をよじって抵抗している。
 胸を揉む手、尻を触る手、腰を撫でる手。
 杖で殴ってでも逃れようと暴れるが、それさえも手首を掴まれ封じられる。それ以上抵抗できないように杖を奪われ、スカートの中にまで侵入される。
「そ、そこは……! ああん!」
 秘所への愛撫が開始され、ウィンは喘いだ。
「おい、もう濡れてやがるぜ?」
「へへっ、ホントかよ」
「そんな……! 違います!」
 ウィンは否定に首を振る。
 だが、そんな否定など傭兵部隊は聞きもしなければ見もしない。濡れ具合を見てやろうと好奇心からショーツを脱がせ、股を持ち上げ、秘密の部分が開帳される。ねっとりとした蒸れ方で湿っており、彼らはますます興奮してしまう。
「準備は万端ってか?」
「んじゃあ、俺からいかせてもらう」
 一人目に肉棒を埋め込まれ、ウィンは大きく仰け反った。
「だ――駄目ぇ!」
 悲鳴にも似た喘ぎだ。
「駄目――いやぁ! 抜いて! 抜いてぇ!」
 髪を振り乱し、通用しない抵抗をそれでも続けるウィンの様子から、確かに嫌がっていることは見て取れる。それでも上がる声には色が含まれ、体が反応していることは明らかだ。
「おら、お望み通り抜いてやるよ!」
 一人目が引き抜きながら射精して、白濁の噴水が振りかかる。全身の衣服にかかり、染み込んでいった。
「次は俺だぜ?」
 二人目が腰を振る。
「やめてくらさ――あん! お願――やめ――ひあぁっ!」
 許しを請いながらも、その時々で喘いでいる。そんなウィンの有様に一同は大いに喜び、盛り上がり、余計にテンションを上げて腰振りに励んでいく。
「あぁ――あっ、あん!」
 ひとしきり喘がせ、引き抜いて射精する。
 三人目、四人目。
 決まったように体へかけられ、ウィンの全身は精液にまみれていた。着ていた衣服は水を吸わせた布のように肌に張り付き、重くなる。全体からツンとした臭いが立ち込め、自分でかけておきながら「精液臭ェなオイ!」と野次を飛ばす。
 いつしかウィンは四つん這いにされ、前後の穴を塞がれていた。
「んっ、んもぉっ、んぁ――!」
 口に捻じ込まれたウィンは、尻を突かれながらくぐもった喘ぎを漏らす。口腔を出入りする肉棒には唾液が絡み、苦しげな息と共に水音が立つ。
 傭兵部隊は完全にウィンを玩具として扱っていた。
「おーら、もっとしっかり舐めろよ」
「真面目にやんねーと終わんねーぞ?」
 ただ解放されるためだけに、ウィンは今は耐えていた。
 希望は一つ。
 相手ターンが終了し、マスターのメインフェイズを迎えること。
 ――俺のターン!
 ウィンの持ち主がカードをドロー。
 ――俺は<風霊使いウィン>と<ながれ者傭兵部隊>を墓地へ送り――。
 <憑依装着ーウィン>の召喚条件。
 風属性モンスターと同時にウィンのカードは墓地へ送られ、デッキからの特殊召喚によりようやくウィンは解放された。
「はぁ、はあ……」
 ただ、秘所への疼きを残して。





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