女騎士の陵辱


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 計り知れないほどの感情が俺に伝わる。
 王国の姫君に仕えている女騎士は、この俺を呪わんばかりに睨みつけ、音が聞こえそうなほど激しい歯軋りで表情を険しくしていた。

 ベッドの上――。

 俺に体を差し出した女騎士は、俺に乳を揉まれているのだ。
 魔王直属の敵勢力を率いる俺は、捕えた姫君を人質に女騎士を抱いている。姫君の安全を保証し、純潔を守る約束と引き換えに、女騎士が魔王配下の俺に体を明け渡す。
 抵抗すればどうなるか。
 土壇場になって拒んだり、ましてや拳でも奮おうものなら、姫君の運命はどうなるか。
 賢い彼女は、とてもよくわかっている。
 だから、女騎士は逆らわない。
「下衆め……」
 逆らわない代わりに、例え体がどうなろうとも、心だけは渡していないと、彼女は態度で示している。どんなに乳房を揉みしだこうと、魂までは渡さない。そんな彼女の意思が、顔にありありと浮かんでいる。
 素晴らしいと思った。
 堕ちることのない、その高潔なる魂。
 いかに快楽と絶頂を与えようとも、きっと折れはしないであろう心の強さ。
 故に、俺は彼女を気に入った。
 心地良いのだ。
 屈辱に打ちひしがれ、しかし意地でも心は渡すまいとするプライドの高い女を犯すことが、堪らなく楽しい。折れない心を感じながら、その柔肌をまさぐることが好きなのだ。
 俺はその豊満な乳に指を躍らせ、弾力と柔らかさを存分に手で楽しむ。
「…………」
 されるがままの女騎士は、ただ俺を睨む。
 強く、強く、睨む。
「いい胸だ」
「…………黙れ」
 俺の言葉に、女騎士は小さく応えた。
 きっと、本当なら今すぐに剣を片手に、俺に斬りかかりたい殺意を抱いている。人質の命を思えばこそ、溢れんばかりの殺気を強引にでも胸に抑えて、武力だけは行使しないように我慢している。
 今にも暴力を奮いそうな自分を抑えるべく、女騎士はシーツを強く握って己の心を封じていた。
「下はどうだ?」
「――っ!」
 そんな女騎士の秘所へ触れると、彼女はビクンと肩を弾ませた。
「ほう? 感じるようだな」
 俺には女を感じさせるための魔力がある。いかに強引にねじ伏せたとて、強制的に快楽を引き出す魔術を会得している。女騎士は己の意思に関係なく喘ぐのだ。
「……くっ、こんなものっ」
「どうかな? 顔が赤いようだが」
「元からそういう色だ!」
「そうか。あんなに白い肌だったのにな」
 いい気になって、笑ってみせる。
「……ぐっ」
 女騎士は面白いほど顔を顰めた。
 彼女の感情が体で伝わる。
 こうして肌を重ねていると、女騎士の肉体から震えが通じてくるのだ。全身を硬直させ、筋肉を軋ませたようなプルプルとした震えが、彼女の肌から俺に伝わる。
 恐怖でもなく、悲しみでもなく。
 それは怒りと屈辱。
 忠誠を誓う姫君を捕え、人質としたばかりか、俺は女騎士の肉体まで要求しているわけだ。彼女の抱く、俺に対する憎悪は並大抵のものではない。
 もしも彼女が俺に反撃できたなら、俺の血肉を全て細切れにして、残酷に死なせなければ気が済まないほどだろう。塵も残したくないに違いない。
「さて、そろそろ欲しいんじゃないか?」
 そんな女騎士の入り口に、俺は亀頭を沿え当てる。
「誰が欲しいものか!」
「だが、立場はわかっているだろう?」
「貴様ァ……」
「下さいと言ってみろ」
 亀頭の先端を塗りつけながら、俺は言葉を要求する。
「……い、言ってみろだと? 黙って快楽だけを貪っていればいいものを、私自らに要求させたいのか!」
「人形を抱いてもつまらんからな。夜の情事とは、少しは言葉を交わすものだぞ」
「痴れ者め……」
「さあ、言ってみろ」
 さぞかし、俺が憎いだろう。
 もやは、凶眼だった。
 視線だけで俺を射殺すつもりかと思うほど、憎しみの篭ったおぞましい目で、女騎士は俺を睨む。
 そして、実に震えた声で。
「…………下さい」
 女騎士は小さく言った。
「何をだ?」
「ぐっ、貴様! わかっていながら……」
「何が欲しい」
「だから! 貴様のその……男根が秘所に欲しい!」
 ゾクっとした。
 実に気分が良かった。
 この高潔な騎士を相手に、俺は淫らな言葉さえも要求できる立場にいる。
 最高だ。
「ははっ! そんなに欲しいか!」
「言わせておいて……」
「仕方が無い! ならばくれてやろう! この俺の一物を!」
 ずぷり。
 押し込んだ。
「――んんっ、んぬぁ……!」
 女騎士は快楽に仰け反って、ベッドで背中を弾ませる。よがった己を恥じるように、俺の与える快楽を憎むように、顔を歪んで睨む視線の鋭さを緩めない。
「どうだ? どこがいい」
 腰を振る。
「――んっ、んん――んぁ……んんん……」
 女騎士は必死になって歯を食いしばり、声など出すかと言わんばかりに憎悪の眼差しを向けてきた。
 ――伝わる。
 とてもよく伝わってくる。
「くぁっ、あっ、ああん!」
 憎い俺に感じさせられ、不本意によがるその表情が最高だ。
 一物に吸着して絡む膣壁、俺なんかには聞かせたくないであろう喘ぎ声。
 彼女の何もかもが俺を興奮させていた。
 ああ、最高だ。

「き、貴様ァ……! よくもナカで……」

 おぞましげに俺を見る、彼女を奴隷として扱う。
 果たして、なんたる魅力的なことであろうか。

「舐めろ」

 膣内射精に対して、怒り心頭であろう女騎士に俺は命じる。
 耐え抜く以外の道がない彼女は、全身が震えるほどの激しい感情を懸命に抑えながら、まるでおぞましい汚物でも見るような目で、俺のを咥える。
 睨む視線は鋭くしたまま、口を大きく開き、唇の輪で俺の肉茎を締め付ける。舌をぺったりと当てて頭を前後し、この俺に快楽を与えるための奉仕をした。
「上手いぞ? なかなかだ」
 煽るような言葉をかけ、頭を撫でる。
 女騎士はますますムキになり、願わくば噛み切ってやりたいような、反撃の衝動を顔に表す。
 そして、それを抑えて口を使う。
「ちゅっ、ちゅる……じゅるぅぅ……ぴちゅぅ」
 こうさせたいのだろう? こんな風にしないと、どうせ文句を言うのだろう? と。そんな台詞を言わんばかりの反抗的な表情で、不本意は口奉仕をこなしている。
 彼女なりに、俺に快楽を与える努力をしているが、それがいかに屈辱を堪えてのことなのか。悔し涙を滲ませて、赤面しきったその顔を見れば、その感情量が理解できた。
「出すぞ? 吐き出すなよ」
 ――ドクドクッ! ドクッ……ビュクビュクっ……
 柔らかく温かな舌に亀頭を乗せた上体で、俺は女騎士の口内へ精を注いだ。彼女の舌一面には白濁がびっしりと敷き詰められ、俺の味がむわりと広がっているはずだ。
「よーく噛んで、それから飲み込め」
 命令してやる。
 すると、女騎士は唇を閉じた内側で歯軋りして、さらに鋭く俺を睨みつつ、口をもごもごと動かし始める。十分に噛み潰してから、ゴクリと喉を鳴らして腹に収めた。
「これで満足か?」
「まだまだだ。四つん這いになれ」
「くっ……」
 女騎士は尻を差し出し、俺はその丸みを撫で回して、秘所に押し当て挿入する。
「くっ……あぁぁっ……!」
 よがり、背中を仰け反らせた。
 彼女は永遠に俺の奴隷だ。
 いずれ堕ちるその時まで、俺の人形であり続ける。




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