第14話「エロス三人衆」


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 赤坂大樹、遠藤剛、三和大輔。
 女子の面談を盗聴した内容は、三人にとってはかなり刺激的なもので、特に有明文香についての重要な情報を握れたことを誇らしく感じている。
 剃毛していて、アソコはツルツル。
 面談時に事実を偽り、それが発覚したことで追求と指導を受けている。
 その指導の内容で、オナニーを行ったレポートの提出を強要されたり、直腸検温でお尻を見られるなどしている。
「本当にでかしたよ大樹」
 と、三和。
「感激だっつーの」
 遠藤も嬉々としている。
「ま、俺に任せておけばちょちょいのちょいよ」
 赤坂も誇らしげに胸を張っていた。
 こうしたエロスを重要視する彼らにとって、赤坂の行った盗聴器の設置はほぼ英雄行為に近い。それを録音しただけでなく、性的内容を語る女子の声を生放送のような感覚で聞けたことは、敵将の首を討ち取ったにも等しい戦果なのだ。
 しかも、あのお堅い委員長だ。
 学校生活での顔しか知らない三人にとって、有明文香とは真面目でキツめの少女だった。クラスで実際に委員長を務め、成績もトップを意地する堅い文香は、勉強を重要視するあまりに漫画やアニメなど全て下らないと一蹴しそうな、完全に学力重視の人生を送りそうに思える人物なのだ。
 その意外な一面は、三人にとってかなりのギャップだ。
 前にビンタをされた恨みも重なって、文香の情報を握れたことの嬉しさは倍増である。
「なあ、俺らって女の弱みを握ったよな」
 三和が言い出す。
「そうだな。三和」
 遠藤が同意する。
「お前ら、ひょっとして」
 赤坂もほくそ笑んだ。
 女子クラスメイトの、それも有明文香の弱みを握って、みんなで考えることはただ一つだ。

 ちょっと脅かしてやろう。




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