第7話「最終測定」


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 最後の検査は恥部の測定だった。
 まず、麗奈はベッドで仰向けとなり、そして担当者がパンツを脱がす。この時、担当者がきちんと脱がしやすいように、女子は両膝を立てなくてはならない。パンツが膝まで来たら、さらにつま先までを持ち上げる。
 最後の守りを失う心もとなさにかられながら、そうして麗奈は黒のパンツを取らていった。
 無論、男性教師や男子生徒の立会いの中だ。こうなると秘所を隠したい気持ちが大きく膨れ上がり、手で覆い隠そうと腕が勝手に動きかける。本当に隠せば注意されるだけなので、麗奈はぐっと堪えるような気持ちで抑え込んだ。
「では乳首と乳輪を測定します」
 ノギスが乳に当てられる。
 自分の体の大事な情報を調べられる。なのに抵抗も何も許されず、ただじっと終わりを待つしかない。このどうしようもなさこそ、まな板の鯉ということわざに当てはまる状況か。
「乳輪2.5センチ」
 大声で読み上げられた。
 例えるなら教室で日記を読み上げられるような、しかし確実にそれ以上の羞恥心に締め付けられ、麗奈の表情は面白いように変化していた。結ばれた唇が波のように歪み、目尻が力んで涙を堪えるような顔になる。いかにも恥ずかしさを叫ぶ表情をぐっと抑え、麗奈はさも何でもないように振舞おうとしているのだ。
 羞恥溢れる表情を隠そうと、麗奈は必死に顔を強張らせてはいる。だが、ピンと張り詰めた表情は何度も緩み、堪える顔と羞恥の顔と、交互に移り変わりを見せるのだ。
「乳首は0.8ですね」
 読まれた瞬間、頬の強張りが緩み、今にも泣きそうな羞恥の表情が表に出る。麗奈はすぐさま押し隠し、強きに振舞う。
「では下を測るので、足を大きく広げてください」
 自ら開脚しろというのだ。
 麗奈は唇を噛み締めながら、天井にM字を向けるようにして足を広げ、手で両膝を固定した。全ての恥部が見える姿勢に羞恥が込み上げ、ただでさえ真っ赤な顔の色は濃くなる。肌の首から上はもはや完全に別色だった。
 アソコに顔を近づけられ、そっとノギスを当てられる。
 縦筋の長さ、横幅、クリトリス――。
 性器のあらゆるサイズを測定され、これから読み上げられるのだ。
「割れ目の長さ6.5センチ」
 そんな情報が記録用紙に書きとめられる。
「横幅4.2センチ。肛門から性器までの距離2.9センチ」
 そして、クリトリスを測るために性器に触れられ、肉芽の突起を確認される。
「んっ」
 思わぬ刺激に吐息を漏らした。
「クリトリス0.3センチ」
 全ての性器の情報を読み上げられ、麗奈は恐る恐る横目を向いた。野次馬のように並ぶ男子の中で、担任や皆川もその情報にじっくりと耳を傾けていた。脳にしっかり書き込んで、確実に麗奈の情報を覚えようとしている事に間違いなかった。
「四つん這いになって下さい」
 麗奈は恥を忍んで尻を向ける。
 尻穴に触れられて、菊皺の一本一本を指でより分けられていく。
「肛門の皺の数、17本」
 ノギスが当てられ、穴の大きさを測られる。
「肛門の直径3.1センチ」
 恥部のサイズを余すことなく記録され、こうして検査は終了した。




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