初めてオナニーをする私


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 誰かと付き合うってことは、最終的にはエッチするってことだよね。

 最近、好きな人の出来た私は想像してしまった。
 男という生き物は、誰だって女の子とエッチをしたいと思っている。エッチというのは胸を揉んだりパンツを見せたりというだけでなく、もっと生々しくて、物凄いことをしてしまうんだ……。
 男は誰だって、それをやりたい。
 私が好きになってしまった彼だって、きっとエッチな想像をすることがある。頭の中で女の子を押し倒したり、挿入したり……。
 どんな感じがするんだろう?
 愛されて、それを肉体で受け止めるのは、どういう感じなのだろう。

「うーん。これって、たぶんグロいよねぇ……」

 部屋で一人になった私は、手鏡を使って自分の性器を確認していた。下半身裸となり、脚をM字に立てて中身を開いている私は、自分自身の肉ヒダをじーっと眺め、形状やら色合いやらを無心になって観察していた。
 そして、やがて私は思ったのだ。

 ……ああ、男はここにアレを入れてくるんだ。

 言ってしまえば、当たり前のこと。
 だけど、男の人から愛を受け取るための挿入口が、こうして自分の体についている。果たしてこの私には、ここで愛情を受け取るような日がやって来るのか。来るとしたら、それはいつ頃の話になるのか。
 愛し合ったり、子供を生んだり……。
 そういうための器官が、私のこの体にはついている。
 この場所はエッチな場所……。
「あの人も、ここに興味があるんだよねぇ……」
 男なのだから、そういうことはしたいはずだ。
 つまり、私も好きな人と結ばれたら、この場所を使う時がやってくる。
「どういう感じ……かなぁ……?」
 私は想像してしまった。
 私の好きなあの人が、私のことを押し倒して、この大切な場所に触れてくる。指先で上下になぞったり、クリトリスを刺激したり、色んな愛撫をしてくるのだ。
「……なんか。私、エッチだ」
 仰向けになった私は、自分の手で性器を触り始めていた。
 急に試したくなったのだ。
 自慰行為の方法は前から知っていたけど、今まではしたことがなかった。まだ好きな人がいなくて、誰とどうなりたいなんて想像もしていなかったから、自分が誰かとエッチをするなんていうことも考えなかった。
 だけど、いざ好きな人ができると……。
 意中の彼に振り向いてもらいたい気持ちが沸くんだけど、もし付き合うことができて、彼に愛してもらえることになったら、ゆくゆくはエッチなことが待っている。自分が好きな人と交わる可能性について考えたら、試してみたくなったのだ。
 どういう触り方をするんだろうか。
 そんなことを考えながら、私は割れ目の部分を上下に擦る。もう片方の手でもクリトリスに触れてみて、私は両手を駆使して自分のアソコを慰めた。
 少し、気持ちいい。
 私の頭の中にいる彼が、丁寧に愛撫してくれるから、少しずつ感じてしまう。指にヌルりとした液が絡んでくると、いよいよ彼に挿入してもらう準備が出来た気がして、私は足をM字に広げた。
「んんぅ………………」
 彼が私にペニスを入れる。
 どういう感触がして、どれくらい硬くて、彼のはどんな太さと長さか。そんなことを想像しながら、私は頭の中に思い描いたペニスを受け入れた。
 そして、膣に指を挿入した。
「あ……あふぅ……あぁ…………」
 彼が腰を振っている。
 私はその出入りの感覚を一生懸命想像して、指の出し入れにふけっていた。好きだ、好きだと伝えようとする腰振りで、私は相手の名前を叫びながら喘ぎ、彼も私の名前を呼んでくれている。
 そんな想像をすればするほど……。
 私のアソコは濡れてしまっていた。
「しちゃったなぁ…………」
 自分自身の愛液で実感した。
 ついさっきまでの私は、何の経験もしたことのない純粋な存在だった。そりゃ知識ぐらいはあったけど、そのどれも実践したことはなく、どちらかといったら無垢な側にいるような女の子だったのだ。
 しかし、もう違う。
 私はこれで自慰行為経験済みの女となった。
 さすがにこれで淫乱ってことはないだろうし、きっと他の子だってしたことがあると思うのだけど、少しだけエッチな女の子になってしまったような気がした。




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