キャンギャル球 診察


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この作品は『愛と官能の美学』のShy様よりご投稿頂いた作品です。



第1話

 球(19歳)は今元気一杯の女子大生。陽気で屈託のない性格が仲間からも評判だ。
 さらには、在学中だが持ち前のプロポーションを活かしキャンギャルのアルバイトにも精を出し、もうすぐレースクイーンとしてもサーキットにデビュー予定だ。
 身長は167センチで、Dカップのバスト、キュッと引き締まったウエスト、ヒップアップしたセクシーな腰つきと、どれをとっても非の打ち所がなく「ナイスバディ」と言う言葉がピッタリ当てはまる女の子だ。
 そんな球が今一番打込んでいるのがクラブ活動で、授業終了後は彼氏の研二とともにロボット製作に余念がない。この夏国内で大きなコンペがあるため、大学に泊り込みロボット制作に余念がなかった。彼氏がいつもそばにいても甘える暇もないほど過密なスケジュールをこなしていた。
 寝不足が続き疲労が溜っていたせいか、最近吹き出物に悩まされていた。しかもその場所が悪く、人には言えないような恥ずかしい箇所…つまり股間にできていた。
 2、3日様子をみたが一向に腫れが引かない。それどころか一段と腫れがひどくなり、ショーツに少し擦れるだけでも顔をしかめるほどの痛みであった。
 研二は球の様子を見かねて医者に行くように勧めたが、球は「今夜がロボット完成の山場だから」と、研二の勧めを素直に聞こうとしなかった。
 研二は直も、

「何を言ってるんだよ。ロボット製作も大事だけど身体を壊しちゃおしまいだよ。今日はオレの言葉に従うんだ。部長としての命令だ」

 恋人でありクラブ部長である研二にそこまで言われたら、球としてもこれ以上強情を張るわけにはいかなかった。

 球は大学近くの婦人科を探しすぐに診察の予約を取った。
 研二が球に同行すると言い出したが、研二の今の状況を考え、研二からの申し出を頑なに断った。

 ◇ ◇ ◇

 球が訪れたのは「車井原婦人科」と言う個人医院であった。
 幸い医院は混んでおらず、すぐに名前が呼ばれた。
 球は早速車井原医師から問診を受けた。
 初めは恥ずかしくて顔も上げられなかった球であったが、何気に車井原の方を見てハッとした。

(うは〜、この先生すごくタイプだわぁ〜。でも今はそんなこと言ってる場合じゃなかったんだ……)

 車井原は医者としては少し不釣合いな長髪で、すらりと細く精悍な印象があった。
 年齢はまだ30代前半ぐらいだろうか。
 球にとってはまさに、ど真ん中ストライクのタイプと言えた。
 急に球の胸が高鳴った。

「できものに気付いたのはいつ頃ですか?」
「はい、一番最初に気付いたのは1週間ほど前でした」
「で、できものはどこにできたのですか?」
「あの…言いにくいんですけど…」
「はい…」
「実は…アソコなんです…。小さなニキビのような物ができているのを見つけて、何だろうと思ってました」

 車井原は顔色を変えることなく淡々と語りかけた。

「この1週間内にセックスはしましたか?」

 突然の思いがけない質問に、球は返事に窮した。

「恥ずかしがることはありませんよ。でも重要なことなので…」
「あ、はい……ええ、1回だけ……しました……」

 車井原は間髪を容れずにたずねた。

「その時、痛みは感じませんでしたか?」

 球は真っ赤に顔を紅潮させている。

「はい……ちょっと痛かったです」
「でもセックスは続けらのですね?」
「あ…はい、そうです……」
「分かりました。結構ですよ。じゃあ上半身を全部脱いでください」
「全部ですか?」
「はい、全部です」

 車井原の斜め後ろには球より少し年長と思われる看護師がじっとこちらを見つめている。

(なんだか脱ぎにくいなぁ……)

 しかしそんなことは言ってられない。
 球は仕方なく上着を脱ぎブラジャーも外した。
 ふくよかな胸と見事に引締まった上半身が、車井原医師と看護師の前に晒された。



第2話

 車井原は慣れた手つきで触診を開始した。
 胸部、腹部、背中の順で触診が進み、球はまもなく診察用ベッドに横になるよう告げられた。
 ベッドの周囲は白いカーテンで囲まれている。
 球がベッドで仰向けになってぼんやりと天井を見ていると、看護師が血圧計を持って入って来た。
 見たところ年恰好は球とそれほど変わらないようだ。
 看護婦は事務的な口調で球に言った。

「スカートも脱いで、ショーツだけになってください」
「えっ?スカートを脱ぐのですか…?」
「はい、脱いでください」

 看護師は「患部からすれば脱いで当然じゃないか」と言うような尊大な態度で、球が脱ぐのを冷ややかな表情で見つめていた。
 球は仕方なくスカートも脱ぎ始めた。
 できものの場所が場所だけに、検査や治療のために脱がなければならないことは予想していたが、そこは若い女性のこと、いざ脱ぐとなればやはりためらってしまう。
 球がその日着用していたショーツは白いTバックであった。
 両サイドが紐になっている。
 今更ながらそんな派手な下着を身に着けて診察に訪れたことを後悔した。
 Tバックは普段から身に着けており、昨夜風呂上りにいつもの調子で穿いてしまったのだ。
 いくら診察とはいっても、裸同然の姿でベッドに横たわることはやはり恥ずかしい。

「あのぅ…すみませんが……何か上に掛けるものを貸してくれませんか?」

 しかし看護師は表情ひとつ変えることなく球の希望をにべもなく断った。

「もうすぐ診察が始まりますので、少しの間、我慢してもらえませんか」

 同世代の女性として抜群のプロポーションを誇る球に嫉妬しているのか、それとも派手な下着を着けて医院を訪れた球に対する無言のバッシングなのか、理由は分からないが看護師は明らかに不快な態度をとった。 看護師は血圧測定と体温測定を行ない、手元のバインダーに挟んだ用紙にペンを走らせた。

(どうなんだろう?別に異常はないのかな?何も言ってくれないから分からないよ〜。あ、でも結果は先生が教えてくれるのかな……)

 結果を全く語ってくれない看護師のことが球としてはいささか不満だったが、後々の診察のことを考えてこの場は顔色に出すことを避けた。

 そうこうしている間に、医師の車井原が入って来た。

「血圧はどうかな?」

 看護師は球に対する冷淡な態度とは打って変わり、車井原にははきはきと答えた。

「はい、血圧は上が105で、下が65です」
「うん、正常だね。じゃあ診察します。恥ずかしがらなくていいですよ」

 さらりと告げた車井原の言葉に球の心はざわめいた。

(うわ〜、今から恥ずかしいことされるんだぁ。でも診察だから仕方がないよねえ……)

 球は自分にそう言い聞かせた。

 下半身に三角形の布切れ一枚残した姿で、二人から見下ろされる球。
 顔から火が出るほど恥ずかしくなってくる。
 目のやり場に困った球は思わず目を閉じてしまった。

 次の瞬間、看護師の指がショーツの横紐に掛かった。

「ショーツを取りますので、少し腰を上げてください」

 相変わらず口調は事務的だ。
 球が看護師の指示に従い腰を浮かすと、看護師はあっさりと紐をほどき、一気にショーツを剥ぎ取ってしまった。

(きゃっ……)

 覚悟はしていたものの、人前で全裸になるのはやはり恥ずかしいものだ。
 球は羞恥心に顔を紅潮させながら、目を閉じ恥ずかしさにじっと耐えた。

(落ち着け、落ち着け…これは診察なんだから恥ずかしがることはないのよ……)

 自身にそう言い聞かせようとはするものの、鼓動の高鳴りが治まることはなかった。

 剥き出しにされたデルタ地帯には少な目の恥毛が生い茂り、その隙間からくっきりと縦に走った陰裂が姿を見せていた。



第3話

 さらに陰裂の上端部には皮をかむったままのクリトリスがつつましげな表情を覗かせていた。

「では今から検査をしますので」

 車井原がしっかりとした口調で告げた。

 触診は上半身から始まった。
 最初に触れた箇所は胸であった。
 車井原は手慣れた手つきで乳房を揉み始めた。
 揉むとはいっても愛撫とは異なり、絞るような手つきで乳腺をしこりを調べるため少し痛い。
 指は乳房から乳首に移り、ころころと指先で転がすように触診をしている。

(乳首も触診するんだ〜…あぁん、そこをあんまりいじられると感じるのよねぇ……)

 敏感な個所を触診されて、たちまち気分が高揚してしまった球は思わず声が出そうになった。

(でもどうして乳首をそんなに触るのかしら?何の検査なの?声が出ちゃいそう…ああん、困ったな〜。乳首が硬くなって来ちゃったよ〜…あぁ、早く終わって欲しいなぁ〜……)

 19歳と肉体的にはすでに立派な成人女性の球にとって、男性医師の指先はあまりにも刺激が強い。
 そういえば心なしか秘所の奥が少し濡れ始めてきたようだ。
 敏感な箇所を触診されて反応したとしても仕方はないが、その様子を男性医師につぶさに見られることがとても恥ずかしい。

 車井原の指が胸部から鳩尾(みぞおち)へと移動した。

「この辺りは痛くないですか?」

 胃の周辺を圧迫しながら問診する医師の真摯な態度に、球は妙な妄想の世界から現実の世界へと引き戻された。

「はい、痛くないです……」

 やがて医師の指が下腹部へと移動した。

(うわっ…いよいよ下半身だ……)

 突然、球に緊張が走り無意識のうちに身体をピクリと反応した。
 淡い恥毛の上から恥骨に圧迫が加えられる。

(グッ、グッ…グッ、グッ…)

 恥骨を中心に腸を圧迫しながら指先がさらに移動する。
 指は大陰唇付近に到達し軽く触れた。おそらくリンパ球の腫れを調べているのだろう。
 
 現在、医師と看護師の視線が陰部に注がれているのだ。
 そう考えるだけで恥ずかしさが込み上げてきて、身体が熱を帯びたように火照った。
 恥ずかしさに耐える球に、さらに追討ちを掛ける言葉が発せられた。

「膣を調べますので、膝を立てて脚を少し開いてください」

 診察とは分かっていても、女性にとって最も見せたくない箇所を見せるのは当然抵抗があった。
 たとえ彼氏でもこんな明るいところで細部まで見せたことがないのだから。
 ゆいいつ、彼氏とふざけ合って、懐中電灯を使ってお医者さんごっこをしたことがあったが、秘所を覗かれた瞬間、脚をばたつかせ逃れたことがあった。
 しかし今回は逃げるわけにはいかない。
 恥部にできたできものを検査し治療するには、全てをさらけ出さなければならないのだ。
 球は覚悟を決めて、そっと膝を立て、ゆっくりと脚を開いた。

 次の瞬間、看護師が屈みこみ、割れ目に指をあてがいググッと拡げた。
 看護婦は拡げた割れ目の中をしげしげと覗いている。
 まもなく消毒薬を浸したガーゼでグリグリと拭き始めた。
 貝が合わさるように閉まろうとする小陰唇をギュッと摘んでもう一度拡げ、ガーゼで何度も擦りあげた。

(い、痛い……この看護師さん、荒っぽいなあ……)

 看護師は「何もそこまでしなくても」と思うほど、繰返し繰返し陰部をガーゼで擦った。
 そればかりか、看護婦は予告もなく突然クリトリスを覆っている包皮を剥き上げ艶やかなクリトリスを露出させた。

(うそっ…どうしてクリトリスまで剥き出しにするの?もうやだよぉ〜……)

 看護師は剥きだしになったクリトリスにもガ−ゼを宛がい擦り出した。

(きゃっ…!)

 そのせいで球のクリトリスはたちまち変化を見せた。

(あぁ…やだなぁ……なんだかクリが硬くなって来たよ〜……)



第4話

 肉体の微妙な変化をすでに看護師は気づいているのだろうか。
 球はふと気に掛かった。
 たとえ同性であっても、人前でクリトリスを硬化させてしまったことがすごく恥ずかしく思えた。

 車井原は看護師の消毒作業がほぼ完了した頃、おもむろに口を開いた。
 クリトリスの消毒作業が終わってほっと安堵のため息を漏らした球であったが、車井原の次の言葉に愕然とした。

「では今から膣内を検査をします。少し違和感があるかも知れませんが、痛くはないのでちょっとの間我慢してくださいね」
「は…はい……」

(できものは外にできているのに膣内も調べなきゃいけないの〜?ああ、やだなぁ……)

 クリトリスを剥き出しにされて看護師に消毒をされただけでも顔から火が出るほど恥ずかしいのに、膣の中まで調べられるなんて……と、球の気持ちは沈んだ。

 次の準備のためか看護師がカーテンの外へと出ていった。
 車井原はカートに乗せた器具を選んでいるのかカチャカチャと金属音が聞こえてくる。
 患者にとっては無機的で不安をかき立てる音でしかない。
 まもなく看護師が戻ってきて何やら別の医療器具を準備しているようだ。
 球はベッドの裾の方まで身体を移動するよう指示され、言われたとおりゆっくりと身体を下げていった。

「はい、そのくらいでいいです」

 球が看護師の言葉に従い身体を制止させると、皮ベルトのようなものを右の足首に巻きつけてきた。

(えっ…?なんで…!?)

 右に続いて左足首にも同様のベルトが取り付けられた。
 産婦人科はもちろんのこと婦人科も初めての球にとっては驚くばかりであった。
 看護師は事務的な口調で告げる。

「足元がゆっくりと動いていきますから力を抜いて楽にしてください」

 機械音がすると、両脚がゆっくりと広げられて行きM字開脚のようにされてしまった。

(やん〜…恥ずかしい……)

「あのぅ…こんな格好にならないといけないんですか……」
「はい、もちろんです」

(それはそうなんだけど……)

 あまりにも事務的な看護師の言葉を車井原がフォローした。

「正確に検査を行うため、調べやすい格好になってもらわないといけないんです。初めてだと最初は恥ずかしいだろうけど、すぐに慣れると思うのでしばらくの間我慢してくださいね。痛みはほとんどないので恐がらなくてもいいからね」

 球としては痛みを恐れているわけではなかった。
 とにかく恥ずかしいだけなのだ。
 だけど「これも治療の一環だから仕方がない」と自分に言い聞かせた。
 
 まもなく腹部の上から真っ白なカーテンが下ろされた。
 車井原も看護師も視界から消えた。
 カーテンの向こうから声だけが聞こえてくる。
 見えなくなった安心感と見えなくなった不安とが心の中で奇妙に絡み合う。
 はたしてどんなことをされるのだろう。
 カーテンが下りる前ちらりとカートに目をやると、厳つい医療器具が並んでいた。
 特に嘴のような形をした器具が瞳の奥に焼きついた。

(もしかしたらあんなのを挿し込まれるのだろうか……)

 胸が激しく波打ち膝が心なしか震える。
 車井原が開脚している足の間にどっかと腰を据え、球に診察の開始を告げた。

「では今から調べます。少し冷たいけど我慢してね」

(冷たいモノ?やっぱりさっきとアレか…?きゃっ!)

 言うが早いか冷たい金属の感触が球を襲った。

(ひぃ〜〜〜!)

 嘴状の器具クスコがゆっくりと膣に押し込まれていく。
 クスコは「膣鏡」の一種で、膣腔内に挿入し開大して膣腔を検診したり、膣、子宮内の医療措置、膣式手術に使われる医療用具である。
 球はかすかな痛みを感じる。しかし耐えられないほどではない。
 球は無意識のうちに息を止め、グッと堪えた。
 クスコはある一定の箇所で止まると膣の壁を圧迫し始めた。
 中でくちばしが開き始めたようだ。

(いや〜ん、そんなに広げないでぇ……)

 照明は容赦なく球の広げられた膣内を照らす。
 だけどカーテンで仕切られているので球には分からない。
 今割れ目を拡張され内部を覗かれている……想像するだけで顔が赤らんでしまう。

 小陰唇は拡張したクスコによって両側に思い切り押しつけられて、いびつな形に姿を変えている。
 また大胆な開脚姿勢であるため、性器ばかりか排泄器官である肛門までもが丸見えになってしまっている。

 カチャカチャという金属音とともに、クスコは球の膣から取出された。
 張りつめていた緊張の糸が少し緩んだ。
 しかしそれは束の間の安心に過ぎなかった。

 車井原の診察はまだ終わらなかった。

「宮田さん、膣を広げておいてください」
「はい、先生」

(えっ?まだ終わらないの?やだなぁ…)

 その直後、車井原は医療用手袋もつけないで、広げた膣内にズブリと指を突き挿した。

(きゃっ!?指が……)

 カーテンで見えない患者の胸の内を予測したかのように、車井原は静かに語りかけた。

「心配しないでいいですよ。膣内は襞があるので器具だけじゃ分かりにくいんです。指を挿し込んで詳しく調べますので、しばらくがまんしてくださいね」
「は、はい…」



第5話

 車井原はそういいながら無造作に指を挿し込むと奥へ奥へと進入させた。
 小陰唇をかき分けられたことなんて今まで彼氏以外誰もいなかったのに…等と、自身が今医療行為を受けていることをつい忘れ果て口惜しがる球であった。
 つまりは医師である車井原を男として意識していた証かも知れない。
 指を動かすたびに、小陰唇がまるで生物のように蠢いている。
 中指に小陰唇がまとわりつく光景は実に卑猥に映った。

 膣壁を執拗に擦られた球は思わず声が出そうになってしまった。

「あ…、先生…そんなに擦っちゃ…あ…あぁ…」
「どうかしましたか?もう少し動かないで我慢しててくださいね」

 車井原はあくまで医者口調だ。

「あっ、はい……でも…あ〜…あ〜…」

 球は乙女の泉をかき廻され、恥ずかしい蜜液まで滲み出している。

(指を挿し込まれるのは仕方ないとしても、中をかき混ぜる必要があるのだろうか……)

 球はふと疑問に思ったが、車井原の横には看護師もいるのだから滅多なことはしないだろうと考えようとした。

 膣内検査が終了する頃、球の秘部はおびただしい愛液にまみれていた。
 カーテンの向こうではガーゼで秘部を拭いているようだ。
 相変らず手荒だ。おそらく先程の看護師であろう。

(もう少し優しく拭いてよ〜)

 球は抗議をしたい気持ちであったが、文句を言う訳にも行かず堪えるしかなかった。
 看護師の作業が終わると、まもなく車井原が語りかけてきた。

「今から膣の洗浄をします。少し冷たいけどまんしてくださいね。宮田さん、少し患者さんの陰唇を開いてください」

(うわ〜!またあの看護師に触られる……やだなぁ……)

 想像したとおり看護師は球の小陰唇を左右に引っ張るようにギュッとこじ開けた。

「い、痛い!」

 本当はそれほどの痛みではなかったが、球はわざと大げさに訴えた。

「あら、痛かったですか」

 看護師は決して謝ろうとはしない。
 医者や看護師はいつの時代も『謝らない職業』と相場は決まっているが、やはりここでも同様であった。
 それでも球の一言が多少効果があったのか、看護師の扱いが先程より少しは丁寧になったようだ。
 陰唇がゆっくりと開かれていく……
 二人は球の恥ずかしい場所をおそらく覗き込んでいるのであろう。

(やだなぁ……)

 拡張された膣にノズルのようなものが挿し込まれていく。
 家庭用のビデとは異なる感触で、先端は少し硬くプラスチックのような感じだが、先端以外はゴムのように思われた。
 グイグイと中に押し込まれていく。
 クスコのように硬くはないが、わずかだが痛みが走る。

「痛いですか。少しだけ我慢してね」

 車井原の一言で球は耐えることを余儀なくされた。
 ノズルが奥の方まで挿し込まれると、先端から冷たい液体が勢いよく噴射された。

(シュワ〜ッ!)
(ひゃ〜〜〜!冷た〜〜〜い!)

 噴射は30秒ほど続いた。

「はい、洗浄が終わりました。では今から治療を行ないます。宮田君、患者さんにアイマスクを付けてください」
「はい」

 医師と患者の間にはカーテンがあると言うのに、どうしてアイマスクを付ける必要があるんだろうか。
 球は不安に襲われた。

「えっ!?アイマスクってもしかして目隠しのことですか?どうしてそんなもの付けるのですか?すごく痛いことをされるのですか?」
「いえいえ、痛いことはしません。患者さんにとって視覚はかえって不安を煽るものです。見えない方がリラックスするんです。だから緊張しなくていいですよ。気持ちを楽にしてくださいね。じゃあ…」

 車井原の指示で看護師が球にアイマスクを装着した。
 突然訪れた暗闇。
 車井原が言うようなリラックス効果などなかった。
 暗闇は球の不安を煽り、恐怖を増大させた。



第6話

「では治療を始めますので。数回深呼吸をしてください」
「はぁ〜……はぁ〜……」
「気持ちを楽にしてくださいね。痛くはないですからね」
「は、はい……」

 治療はすぐに始まった。
 車井原はいきなり性器に触れてきた。
 それもクリトリスに。

(やん〜……)

 包皮がめくられクリトリスが剥き出しにされた。
 まるでピンク色の真珠のように輝いている。
 車井原はクリトリスを擦り始めた。

(そ、そんなぁ〜…!いやぁん〜…!)

 触れ方が先ほどの看護師のものとは明らかに違う。
 球は擦っているのは車井原だと確信した。
 それにしてもクリトリスを擦る治療方法なんて聞いたことがない。
 球は不安になり思わず尋ねてしまった。

「せ、先生…それって…何の治療なんですか?」
「治療中は喋らないでください」

 看護師が厳しい口調で球に注意を与えた。

「……」

 その間もクリトリスへの接触は続いている。
 医師の指とは言っても、クリトリスをこねられて反応しない女性は先ずいない。
 球は思わず声を漏らしてしまった。

(あぁ……)

 まもなく指の動きは止まったが、それもつかの間、膣内に先程の膣洗浄器よりも太くて硬い器具が挿し込まれた。
 得体の知れない器具の突然の挿入に球は驚いた。

(え!?なに?)

 やがて鈍いモーター音が響き渡り、下腹部が激しく振動した。

(うそ!何これ!?まるでバイブみたいな…!?)

「あのぅ…今どんなものを入れているんですか…?」
「恐がらなくてもいいよ、痛いことはしないから。もう少しだからしばらく我慢してね」

 車井原は球の不安をよそにさらりと答えた。

(いや、「恐がる」とか「痛い」とかそんな話じゃなくて……)

 球はさらに食い下がろうとしたが、機嫌を損ね手荒にされても困ると思い慌てて口をつぐんだ。
 それでも疑惑は拭えない。感触はどう考えてもバイブレーターなのだ。
 以前彼氏とラブホテルに泊まった時、1、2度使用した経験がある。
 だけど、もしかしたらバイブレーターによく似た医療器具かも知れないから、うかつなことは言えない。
 もし違っていたら逆に恥ずかしい結果を招いてしまう。
 球は思い悩んだ。

(ブイ〜〜〜ン!)

 そんなさなか膣の奥で鎌首のようなものがグネグネと動き、否応なしに球を攻めてくる。

(ふわぁ…困ったなぁ……感じて来たじゃん……)

 奥底に眠っていた欲望の芽がむくむくと息吹きはじめる。

(や〜ん、感じちゃう……これって本当に治療なの?ああん、やだぁ〜……)

 しかも挿入した器具を出し入れさせている。
 敏感な箇所を擦られて、いつしか肉壷からはおびただしい愛液が滲み出していた。
 無意識のうちに腰をよじって逃れようと試みたが、両足が固定されているため避けることができなかった。

「はぁ、はぁ、はぁ〜…せ、先生…、あぁ、だめですぅ〜…」

(ブイ〜〜〜〜〜〜ン)

「くぅ〜〜〜!ああ、もうだめ〜!もうだめ〜!ああん、もうダメですぅ〜〜〜…」

「今治療中なので我慢してください。もう少しの間ですから」

 例の看護師はあくまで治療だと主張する。
 しかしここまで責められ感じさせられてしまうと、球としては絶対に治療ではないと確信していた。

 バイブらしき器具で責められ、いよいよ絶頂間近と言う頃、その器具はスッと引き抜かれ、急に股間が軽くなったような気がした。
 しかしホッとしたのも束の間、入れ替わりに何やら生暖かなものが挿し込まれた。
 それは金属でもプラスチックでもなく、肉感的なもの……。
 だけどかなり硬い。

(ま、まさか!?うそっ!?)

 硬くはあるが弾力性もあって、全体が円柱のような感じで先端が広がっているような……。
 それって……。
 得体の知れない物体は、膣壁を擦るように進攻を開始した。
 一番奥まで押し込み戻される…その繰り返し……。

(ズッポン、ズッポン、ズッポン…ズッポン、ズッポン、ズッポン…)

(そんなあ〜〜〜!もしかして先生のモノ!?うそっ!そんなのあり得ない〜〜〜!!)



第7話

 進入してきた物が男のモノであることはすぐに分かった。
 物体は硬いばかりか弓のように反り返っている。
 抽挿が何度も繰り返されていくうちに、鎮まりかけていた快楽の炎が大火となり、またたく間に恥ずかしい蜜液が溢れ出した。

(ジュルジュルジュル……)

 溢れ出した蜜液は太股を伝い、床へと滴り落ちた。

「くぅ!あぁん〜せんせい〜、せんせぃ〜、私、わたし…はふ〜っ、もう〜……ああ、もう、もうダメですぅ〜!」

(ズッコン、ズッコン、ズッコン……バッコン、バッコン、バッコン……)

「はあ、はあ、はあ、ああん、ああん、もう、もう、イッチャウウウウ〜〜〜ッ!ヒイ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!」

(ズッコン、ズッコン、ズッコン……ドピュ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!)
(えっ?先生、もしかして中で出しちゃったの?うそ!やだぁ〜……)

 その直後、静寂と沈黙が訪れた。
 まるで時が止まってしまったように。
 球は放心状態に陥り呆然とし、動けなくなってしまっていた。

 まもなく膣洗浄器が挿し込まれ、膣内が隅々まで洗浄された。
 そしてカーテンが開き真正面に車井原が現れた。
 まるで何事もなかったかのように笑顔を浮かべている。

「はい、おつかれさま。治療は終わりましたよ。もう大丈夫ですよ」

 でもいったい何の病気だったんだろう。
 球は思い切って尋ねた。

「先生、病気は何だったのですか?」
「ヘルペスです。まだ初期だったので洗浄と治療を行ないました」
「ヘルペスって?」
「口唇や陰部などにできる小水疱がみられるウイルス性皮膚疾患です」
「そうなんですか…」
「もう少し放っておくと、熱が出て激しい痛みに襲われるところでした。でも早く来られたので比較的軽く済みました」
「へえ、そうだったんですか…」
「治療には、アシクロピルという抗ウィルス剤と、消炎鎮痛剤のキシロカインゼリーを使用しました。当分の間ゲンタシン軟膏を塗ってください。あと2、3回、通院してもらえば完治すると思います」

 車井原の堂々とした説明に、球としてはうなづくより他はなかった。

「あと2、3回通わないといけないんですか」
「はい」
「あのぅ…それと……」
「何ですか?」
「いいえ……何でもありません。どうもありがとうございました。それじゃ……」

 球が本当に尋ねたかったことは、一番最後の治療のことだった。
 でもやはりそれは聞けなかった。
 はたしてあれは治療だったのか?それとも……。
 仮に勇気を振り絞って尋ねたとしても、車井原は当然治療だと答えるだろう。
 球は車井原に礼を述べ医院を後にした。

 球が去った後、看護師がニヤリと微笑んだ。

「先生、また悪い病気が出ましたね〜。最近、治まっていたのに。可愛い女の子が来ると、すぐにあんな悪さをするんだからぁ。いけない人ですね、全く。ところで、あの子、本当にヘルペスだったのですか?」
「ヘルペス?いや、違うよ。ただの湿疹だよ」
「まあ、酷い先生!」
「ヘルペスの女性にあんなことしたら僕も移っちゃうよ〜」
「まあ、そうですけど」
「協力してくれてありがとう。謝礼はちゃんとはずむから」
「あら、楽しみにしてますわ〜」

 車井原は白い封筒を看護師に手渡した。

「うふ、ありがとうございます。でも、あの子と先生のエッチなシーンを見せつけられちゃって、私濡れちゃいました。ねえ、今夜、私も診察してくださらない?」
「残念だけど今夜は無理だね。来月学会で発表するレポートを仕上げないといけないんだよ」
「ふ〜ん、先生、私には冷たいですね。でもこうしてお小遣いをもらっているから文句は言えないか。さて、次の患者さんが来られているようなので、お呼びして構いませんか」
「うん、頼むよ」

 ◇ ◇ ◇

 球は帰り道、先程車井原医師から受けた治療のことが頭から離れなかった。
 思い浮かべると再び熱いものが込み上げてきて、下着がじんわりと濡れるような気がした。

(次の診察は1週間後か……)

 球は研二が待つ大学のクラブ室へ急ぎ足で向かった。







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