仮面ライダー新1号は元のデザインの方が格好いい
   

 2012年のスーパーヒーロー大戦に始まり、毎年のように評判が悪い春映画ですが、2016年になってとうとうやってくれましたね。内容自体は観なければ済む話なので、1作目の出来がアレだった時点て以降の作品には全て見切りをつけていましたが……。

 仮面ライダー新1号のデザイン改悪!

 別に元のデザインのままでも十分格好いいでしょうに、どうしてパワーアップなどといってデザインを変えてしまうのか。ゴツいしキモいしダサいしで、細身の新1号が良いだけにあのゴツゴツのゴリラのような気持ち悪さが際立ちます。

 まあまあ、中には悪くないという人もいるのでしょうが。

 果たして、あれは昭和ファンを客層として捉える意思があるのでしょうか。新1号が好きな人をお客様として捉える気持ちがあるのでしょうか。藤岡弘まで起用するからには、当時の世代のオジサンや今の新しき昭和ファンを呼び込み、1号が好きな人にもこの映画を見てもらおう! っていう気持ちがないと、本来ならおかしいことですよね。

 なんですか? あのデザイン(半ギレ)

 さて、私はニコニコ動画で仮面ライダーBLACKが公式配信されたことにより、初めて昭和ライダーを視聴したことがきっかけで、その後もRXや初代にV3、アマゾンなどの視聴も行いました。当時の脚本はドラマとしてはさほど洗練されていませんが、子供向けに博してテンポよく悪の組織と戦って、毎回のように行われる怪人の悪の作戦を阻止する話作りは、それはそれでサクサク見やすいように出来ています。

 といっても、初代第1話はてんこ盛りで、怪物へと変えられてしまった(改造人間になった)衝撃や、緑川博士を殺害したと誤解されてしまう展開など、色んなものがたった1話に詰め込まれていて、初回はだいぶ面白かったです。

 仮面ライダーXの神敬介も、改造人間であることから子供に怪物扱いを受け(「お前はロボットだ!」とかいう罵り方で)、そのことを父親に話したら、いいやお前はもう人間ではないと突き放され、さらには改造人間であることに誇りを持てとも言われる。そこからGOD怪人との戦いへ繋がる流れは、改造人間としての苦悩をとてもよく表現していました。

 Youtubeでの配信やTUTAYAでのレンタルがあったので、初代ライダーの配信があった最中にも他の昭和ライダーを視聴したんですね、私は。この文章を書いている時点では、初代、アマゾン、X、ZX、BLACK、RX、真、ZO、Jまでを見ていますが、V3とストロンガーが現在途中。スカイとスーパー1はまだ見ていない状態ですね。

 で、初代です。全98話です。

 2014年3月16日から2016年1月24日にかけて公式配信を完走して、晴れて全話視聴完了しました。

 そう、2016年1月24日が最終話の配信日だったのです。

 つまり、視聴を終えて、「いやぁ、面白かった。満足したぜ!」という気分になった矢先に、ゴテゴテのゴリラのような新デザインが明らかになり、正直なところキツかったです。せっかく満足していたのに、毎週楽しんだ末に晴れて最終回を迎えたのに、その気持ちに水を差すかのように現れた新デザインは、本当にもうせっかくの気分をどうしてくれんの? っていう気になりましたね。

 なるほど、昭和ライダーのデザインは古いですね。古いからリメイクしようという発想も、実行するかは別にしても、まあ一度くらいは浮かんでくるものでしょう。昭和はダサい、古臭いといったことを思っているライダーファンは、残念ながら一定数いることに違いありません。

 ですが、どうでしょう。

 そういう昭和に思い入れなどなく、また世代でもない、あくまで平成ライダーが好きな層からすれば、そもそも昭和ライダーが登場しようがするまいが、別にどちらでもよいのでは?

 私は平成生まれですが、時間をかけて視聴したので、世代ではないながらも思い入れを抱いています。バトライド・ウォー創生のXライダーの声を聞いて、「いや、なんじゃこりゃ」と思うくらいには、ストロンガーの声は百点満点じゃないかと期待を抱くくらいには昭和が好きです。

 そんな私にとって、普通に元のデザインの新1号や旧1号や桜島1号の方が好きなわけです。思い入れのある人間にとっては、賛否両論なのは言うまでもありません。で、賛否両論な以上は受け付けなくて無理だっていう人も当然いるわけですね、私とか。

 「言うほど悪いか?」
 「なかなかいいじゃないか」

 という人も、まあいるのでしょう。

 ですが、どうでしょう。

 どうせ古いデザインだし、昭和なんてダサいからリメイクすればいいじゃないか。
 と、思っている層にとっては――。


 1号が登場しようがしまいが、別にどちらでもよいのでは?

 別に平成ライダーの活躍が見れればよいのでは?


 再び同じ言葉を繰り返しますが、1号を主役に据えて藤岡弘まで出演させるからには、なるほど昭和ファンも客層として視野に加えるのかなと、当然そういう想像をするわけです。

 ところが、しかし――

 そう、あのデザインです。

 一体全体、1号ファンに見て欲しいのか、欲しくないのか? どっちだ!

 という心の叫びが湧いてくるわけですよ。

 あのデザインで一体誰が得をしているのか。思い入れがあるでもない平成ファンがあのゴリラ1号を褒める一方で、思い入れのある人間からは賛否両論。拒否反応を起こす層もいる(私とか)。


 普通に元のデザインの新1号を活躍させれば、そもそも賛否両論になったり有りだ無しだという話は起きないでしょう!


 思い入れのある1号ファンが、「やったー!1号のリメイクだ!活躍だ!」と喜ぶ確率と、普通に元のデザインのまま活躍させた結果、「おおおおお!最高!」となる確率と、果たしてどちらが高いのかは言うまでもありません。何故ならその人は1号ファンなのですから。

 何故、余計なことをしたのか。

 映画のタイトルは「仮面ライダー1号」で、しかも藤岡弘でしょ? 昭和ファンを釣りたいんじゃないの? 昭和ファンを客層の一つに捉えたんじゃないの? あのデザインで、本気で従来のファンが喜ぶと思っているならどういうセンス?

 またまた、同じ言葉を繰り返しますが。


 「やったー!1号のリメイクだ!活躍だ!」と、1号に思い入れのあるファンが喜ぶ確率。


 普通に元のデザインのまま活躍させて、1号ファンが喜ぶ確率。


 さて、皆さんはどちらの確率が上だと思いますか?


 昭和ファンは昭和ファンです。古いかもしれなくても、あのデザインでファンになった層ということです。あえてデザインを変えなくても、素晴らしい活躍シーンがあれば喜びます。

 それなのに、どうしてデザインを変えたのでしょう。

 というわけで最後に一言。


 プロデューサー怪人シラキュラスは早くライダーキックを受けて倒されて下さい!




   


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